≪メンバー≫
toriya、たろー、ふみふみ、なお、やっさん、こうじ、たばっち
≪コース≫
朝明駐車場(07:35)-根の平峠(08:44)-タケ谷分岐(08:45)-タケ沢出合(09:35~09:54)-クラシ谷出合(09:56)-クラシ(11:47~12:27)-イブネ北端(12:36)-イブネ(12:45)-佐目峠(13:05)-御池鉱山旧跡(13:55~14:24)-コクイ谷出合(15:23)-上水晶谷出合(15:43)-タケ谷分岐(16:05-)根の平峠(16:23)-朝明駐車場(17:04)
毎年恒例、とりやさんの年末登り納めシリーズ。今年の行き先はイブネクラシです。
山行の数週間前にとりやリーダーよりサブリーダーの任務を拝命し、山行記の指名権というすごいカードをもらっていたのですが、“年末暇な人”という厳しい参加条件がある為、直前で脱落者続出。山行記ターゲットのA氏と第二候補のE子までも諸事情により来られなくなってしまいました。最終メンバーは七人です。
朝明の駐車場に到着すると雪が残っていて数台分のみ停められる程度に除雪されていました。準備をして出発です。今回はストック、アイゼン、ワカンを装備して、ピッケルまでもは要らないだろうとのとりやさんの判断ですが、心配性?のやっさんはピッケルもザックにくくりつけていました。
根の平峠まではいつもの道。雪があるので渡渉が難しくなってますが、私以外はみな達人メンバーなのでサクサク進んでいきます。サブリーダーと言われていたので先頭を歩かなければいけないかと思ってましたが、たろーさんがトップで歩いてくれました。ありがとうございます!
(※結局この日はサブリーダー的な仕事を全くしないままとなりました(^_^;)すみません。)
私が初めて雪山に参加させてもらった頃には、根の平峠までの登りがキツく、息も絶え絶えに。ここで待ってますと訴えてやっさんを困らせたことが懐かしい思い出です。
みんなで和気あいあいとおしゃべりしながらタケ谷分岐を右に進み、愛知川を渡ったところで休憩がてらワカンを装着します。
ここで後ろから他の登山者が追いついてきましたが、川の向こう側で何やら地図を広げて揉めています。コクイ谷のほうに行こうとして道を間違えて来たのかな?
普段だと深く考えず道沿いを歩いて来れますが、雪があると前の人の踏み跡を辿ってしまうので注意が必要です。
ここからは愛知川沿いを少し下流に向かって歩き、クラシ谷を越えたところで左岸尾根に取り付きます。左岸というのは、谷の上流から下流の方を向いた状態で左側の岸です。
山と高原地図には登山道として乗ってないルートなので、バリエーションルートになります。鈴鹿のバリルートは奥が深く地図読みも楽しいので、来られなかっためぐちが可哀想でなりません。
クラシ谷までの愛知川沿いの道は破線ルートですが、一部崩壊しているのかルートを外していたのか、スリルのある崖っ淵でした。クラシ谷を越えたら尾根に取り付く場所をたろーさん、とりやさん、やっさんが相談しながら慎重に見極めます。
雪があるのでワカンでの渡渉はとても歩きにくいのですが、うまいことバランスを取りながら石の上をガチガチと飛び歩きます。
そこからは急な尾根に取り付き、ぐんぐん高度を上げて行きます。樹林帯は風が弱くて良いのですが、雪の重みで枝がぶら下がって引っかかり歩きにくい。けれども順番にラッセル交代して(私はほとんど役に立てませんでしたが)みんなで道を切り開いていきます。
一見人間が歩くような場所ではないのですが、みんなで歩いた後に道ができていく。まさに探検隊です!
必死こいて登り、クラシにてお昼ゴハンです。寒いのでみんなカップ麺などですが、カップから口に運ぶ間に風にさらされると麺が一瞬で冷ます。油断できません。お汁を飲んで保温効果と水分塩分補給。
元気を取り戻したところで、クラシからイブネへ。稜線に上がると物凄い景色が広がっていました!!!
苔も凍りつく荒野の果てに樹氷の森が広がっています。残念ながら青空は一瞬ですが、色のないモノトーンの世界観は独特で、SF映画のような壮大なスケールで私たちの目の前にそびえています。
ここは鈴鹿か?
いや、そもそも日本なのか?
木に付いた雪が重みでぶら下がってシャンデリアのようになってるかと思えば、枝や道標などにはビッシリと海老の尻尾が育っています。
雪庇ができてるところを誤って踏んでしまったらピシッとヒビが入ってびっくり仰天!危険です!!!
大興奮しながら稜線を進み、リーダーが執念で見つけた『イブネ』の看板の前で記念撮影。あまりの寒さに?メンバーのカメラの電池切れ続出の事態にまたまたびっくりです。
その後は下山時間短縮の為にショートカットして下りようではないか。との判断で、左側の斜面を進もうとしました。ところが、ここは低木の上に雪がふんわり積もって踏み抜き地獄!一度ハマるともがけども抜け出せない危険地帯です。
何とか脱出して佐目峠に向かって登山道沿いを下りていきます。雪がふかふかで激下りが楽しい!
佐目峠からいつもなら杉峠を目指すのですが、谷を下ってもう一度ショートカット、今度は成功です。
ズンズン下って下って、下りすぎていつの間にか登山道をまたいで下り過ぎてしまい愛知川源流に突き当たってしまいました。そこから登り直そうとしますが、雪の重みでしなった木の枝に阻まれて全く前に進めません!
少し引き返すと登山道らしき場所に辿り着き、道を確認できた喜びを噛み締めます。先程もがいていたラッセル地点がわずか5メートルほどの場所でした。しかし木があるので直線での通行はほぼ不可能。困った時は引き返すのが一番です。
登山道らしき場所は雪があるので道なのかどうか分かりにくい。私には登山道なのかどうかもよく分かりません。しかし頼りになるやっさんが目印のテープと方角から判断してサクサク進んでいきました。
しばらく歩いていくとスノーシューのトレースに合流しました。途中まできて引き返していかれた方がみえたようです。
この日愛知川を渡ったのは我々だけかもしれない。とたろーさんが推測していましたが、他にもみえたようです。
その後はトレースを使わせてもらい、ふみふみさん、なおさんを先頭に物凄いスピードで帰ってきました。根の平峠を過ぎて山の東側に来ると一気に日が陰り暗くなってきましたが、朝明駐車場にたどり着いたのが17時04分で何とかヘッデンを免れました。
今回のコースはしっかり歩けて素晴らしい景色あり、達成感ありの鈴鹿の良さが詰まった大満足コースでした!
計画してくれたとりやさん、ラッセル隊長たろーさん、頼りになる達人メンバーの皆さん、ありがとうございました!!!
かつては寝の平でへばっていた私を見捨てずここまで導いてくださりありがとうございます。これからも頑張ってついて行きたいと思いますので、2018年もご指導のほどよろしくお願いします!
記:たばっち
とりや追記
冬型気圧配置の荒れ模様の隙をついて、新雪と樹氷の織りなす鈴鹿最深部の雪山ハイクと絶景を楽しみました。本当によい山行きだった、としみじみ思える山行でした。
年の瀬の迷惑な日程にも関わらずお付き合い頂いたみなさま、ありがとうございました。
2018年もよろしくお願い致します!
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