メンバー:たばっち、はる、やっさん、めぐち、しず、ちっぷる、キヨ、もっちゃん、
Toyo、ふみふみ、たろー
コース :宮ノ谷林道終点(8:50)~水越谷出合(10:40)~風折滝(15:00~15:30)
~水越谷出合(18:15)~宮ノ谷林道終点(19:30)
たろーさん企画の台高、宮の谷の支流にある風折滝へ行ってきました。風折滝という名は、風が吹くとふらふらと揺れ、折れて見えるのが由来らしい。さらに「冬になれば折れた滝が凍りつき、天使の翼のような氷の芸術が出来上がる。」という神秘的な謳い文句が!
これは見たい、絶対見たい!という事で、参加資格(アイゼン歩行経験者)は無かったけど、たろーさんに懇願したところ「フォローします」と心強いお言葉をくださり、ありがたく参加させて頂きました。
この日は、朝からキンキンに冷え込んでいて、集合場所に近づくにつれ、国道の雪がどんどん増えていきます。雪に慣れていない車もいて国道もゆっくりな流れです。ヤバい…多分、集合時刻に間に合わない。
かなり焦りましたが、高速に乗ったら普通に走れ、余裕で到着♪…と思ったら、やっさんが寝坊で30分遅刻。
無事、合流出来たところで、登山口の宮の谷へ向かいます。登山口の数km手前から、携帯は圏外へ。前走車のタイヤの跡も無くなり、いよいよ人の気配が無くなってきました。もし車がスタックしたら…とか考えるのは恐いからやめました。
登山口へ着きましたが先客は誰もいないので車停め放題。まずは整備された遊歩道を歩きます。キンキンに冷えた新鮮な空気と静寂の雪道を堪能。1時間ほどで水越谷出合へ到着。快調です。
ここからが本番!風折滝まで登山道が未整備ということなので一気に緊張感が高まります。ところどころ渡河します。夏ならドボンしても笑って終わりですが、冬のドボンはマヂ笑えません。
暫く歩くと老夫婦が追い付いてきました。風折滝は11回目だとおっしゃっていました。ベテランらしく颯爽と引き離されていきます。(鈴ハイメンバー以外では、この日、唯一の登山者でした。)
そして難所①へ到着。渡河するのに川が深いので、一旦、上って横移動して降ります。手前から見ると簡単そうに見えますが、いざ降りるときは足をかける岩が見えなくてスリルあります。個人で来ていたら、ここで撤退していました。(もっと手前かな…)
渡河してすぐ、岩の間を登るのにつっかえて邪魔なザックをリレーしロープで荷揚げします。ザックリレーでは、一通りメンバーのザックを持つので重さが分かります。自分のザックは…めちゃ軽い。達人メンバーのザックは…補助グッズがいっぱい入っているので、めちゃ重い・・中でも、やっさんのザックはパネぇ重さです。やっさん以外の全員が持つのを嫌がっていました、何が入っているのだろ?
暫く歩くと先行していた老夫婦が帰ってきました。何でもこの先のロープが凍っていて奥様が滑って川にドボンしてしまったようで、風折滝には行かず帰るとのこと。この先にベテランでも引き返させられるような難所が…。
時間もかなり押してきているので撤退かな…(撤退賛成派)しかし、たろーリーダーから撤退の指示は出ません。黙々と進みます。
そして難所②へ辿り着きました…。ベテラン夫婦撤退の場と思われます。岩の上方からロープが垂れていますが、ツルツルに凍っています。ロープを掴んでも滑って落ちます。足元の岩もツルツルで踏ん張れません。ロープを掴んでいる手の握力が一気に無くなっていきます。みんなどうやって上がったの!?もう限界す…。(難所過ぎて写真なし)
その時、たろーさんから「最後の上りだから頑張って!」と檄が飛びます。無我夢中に。そして気が付けば何とか岩の上に登れていました。
またまた暫くすると難所③再び巨大な岩が立ちふさがります。もちろんロープが凍っていてツルツル…握力も戻っていません。マジかぁ…。たろーさんから「最後の上りだから頑張って!」と、どっかで聞いたような…
記憶が薄いですが、体を立てたり、横にしてつっかえさせて登ったような?登ってしまえば、本当に最後の上りでした♪先行されている方の歓声が聞こえます!目的の風折滝が見えて疲れが吹っ飛びます(≧∇≦)
辿り着いてみると、まさに天使の翼!写真では伝わりにくいけど本当に圧巻です。滝からはソコソコの水量があるのに下へ落ちるまでに風で散っていきます。散った水が周囲の岩から氷柱となって幻想的な景色を創り出しています(〃▽〃)
ちっちゃいエンジェルフォールの冬Verって感じで、海外の秘境にいるような感覚になりました♪(本物のエンジェルフォール見た事無いけど…)
ずっと見ていたいですが、既に15時半…時間が押しています。名残惜しいですが写真を撮りまくり下山します。
暗くなってくると焦って安全確保より早く帰りたくなりますが、達人メンバーが冷静に、確実に1人、1人の安全を確保しながら誘導します。流石です。
帰路の難所③②では、ロープを掴めず滑ると危ないので、濡れるの嫌だけど防水手袋を取ってウールの手袋で挑みました。な、な、なんと普通に掴めます。次回から安物防水手袋使うのはやめようと心に決めたのでした。。。
難所①を越えた辺りで周りが暗くなってきました。「明るいうちに難所はクリアしときたいね」とみんな言っていたので安堵しました。そして人生初の下山時ヘッデンです。雪山で暗くなるとか想像では怖いと思っていたけど人数多いし、メンバーと話しながらなので楽しい気分になってきた♪
と、思っていたら滑落!!ゆっくり沢の方に吸い込まれていきました。幸い沢手前で止まれて、モフモフ雪のお蔭でダメージ無し。難所越えても油断大敵ですな。
水越谷出合の休憩所で最後の休憩。ここからは整備されているので順調に帰る事が出来ました。
難所は全て達人メンバーに安全確保をして頂きました。一人では、とても風折滝まで辿り着けません!とても楽しく、絶景も見られて、満足感たっぷり♪鈴ハイメンバーになって本当に良かったです。
なかなかハードな1日でしたが、たろーさんから「冬の沢としては初級だよ」と一言。改めて達人の域は遠いなと感じました。
はる
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