≪メンバー≫
たばっち、キヨ、イッチー
≪コース≫
(1日目)折立8:30-五光岩ベンチ12:30-太郎平小屋14:00-薬師峠キャンプ場14:30
(2日目)薬師峠キャンプ場5:30-薬師沢小屋4:40-アラスカ庭園10:30-雲ノ平山荘11:30-雲ノ平キャンプ場13:00
(3日目)雲ノ平キャンプ場5:45-スイス庭園6:00-祖父岳7:00-ワリモ北分岐8:00-高天原温泉11:00-高天原小屋12:00-高天原峠13:40-雲ノ平キャンプ場16:00
(4日目)雲ノ平キャンプ場5:00-薬師沢小屋8:10-太郎平小屋11:00-折立14:00
◆雲ノ平 一日目 (8月11日晴れ)◆
去年のシルバーウィークに伊藤新道から登った雲ノ平。テント場まではたどり着いたものの、息も絶え絶えで雲ノ平山荘まで行けなかった。みんなで雲のTシャツ買いたかったね~、また行こうねーと言っていたのだが、いざ企画を上げてみると、お兄さんお姉さん達は沢や旅行で忙しくついて来てくれない(涙)
その代わり、頼りになる達人のキヨさんと、たばっちミーハー企画には欠かせないイッチーが一緒に行ってくれることになった。
先週の焼岳で熱中症か高山病かになってしまったことから、本当はソロ山行のもっちゃんと落ち合うはずだった水晶岳を省き、テント泊だけど昼食夕食は小屋を頼るという超軽量化で3泊4日に臨むことになった。
三重県を前日夜8時に出発して富山県に入り、有峰林道入口に着いたのが2時ごろ。すでに30台ほどがゲート待ちの列に並んでいた。しばらく仮眠して6時にゲートが開くと林道を進んで折立まで。さすがにお盆。しかも山の日だけあってほとんど駐車場は埋まっていてなんとか停められる程度だった。
準備をして登山口のトイレ渋滞で30分ほど並んだ後出発。時計を忘れてきたリーダーに変わり、キヨさんがタイムキーパーをしてくれた。
トイレも混んでたけど、登山道も激混みだ。流れに乗ってゆっくりゆっくり進む。このくらいのスピードでお願いします。途中でキヨさんのお友達グループと出会い、抜きつ抜かれつしながら進んでいった。途中から木が無くなり草原地帯になるのでとても暑い。
五光岩ベンチでご飯の後、少し昼寝をしてスッキリ。標高が高くなると稜線に黒部を取り巻く山が見えてきた。周りの景色を眺めながらのんびりと歩いた。
ふうふう言いながらなだらかな長い階段状の登山道を登り、太郎平小屋に到着。テントの受付はテント場でやっているとのことなので、夕飯の予約だけして薬師峠キャンプ場に向かう。
キャンプ場は既に沢山のテントで埋まっていて、空いているスペースをなんとか見つけて張ることができた。
テントの準備を終えたら小屋まで登り返して夕飯の時間まで休憩。ちょっと15分程で太郎山に登れるので行こうと提案するが、2人は待ってるとのこと。仕方ないので1人で上まで行くと、山頂で寝ている人がいた。起こさないようにそーっと看板の前に移動、自撮りをして速やかに下山。
下りる木道からは薬師岳を始めぐるりの山々がとても綺麗に見えてなんだか得した気分。何で来なかったのかな~?あの2人。
太郎平小屋に戻って程なく夕飯の時間になり、小屋の食堂に移動。夕食のみで2600円という値段の割には普通の地味な献立だったけど、味噌汁もご飯もおかわりできて美味しかった。
食事を終えてテン場に戻る稜線は夕方だけあって少し風が肌寒い。明日は急登が待ってるので早めに準備を済ませて休む。
おやすみなさい。
(たばっち)
◆雲ノ平 二日目 (8月12日晴れ)◆
今日も天気予報通り晴れです♪薬師岳、北ノ俣岳がドーンと見えます。
出発前、トイレに行くと男子トイレも長蛇の列で、さすがお盆休みという感じです。
薬師沢キャンプ場を出発し、太郎平小屋を過ぎるころになると、今日の目的地である雲ノ平が見えてきました。そして、しばらく下り、小説「黒部の山賊」で河童が出てくるとされたカベッケヶ原を経て、薬師沢小屋に到着です。この小屋は薬師沢と黒部川源流の奥の廊下の出合いにある小さな小屋ですが、山屋と沢屋(沢登り、イワナ釣り師)でごった返して座るところもないくらいです。この先、アラスカ庭園までの2時間余りが急登で大変だというのでしばらく休憩です。休憩しながら、沢登りや釣りの方々を見ながら沢遊びもいいなあと思いました。
さて、休憩終了後、怖い吊橋を渡ると急登の始まりです。薬師峠から今まで緩い下りでしたので、いっそう息が上がります。更に、急なだけでなく、ゴーロと木の根っこで登りにくいところです。この状況、薬師峠キャンプ場や薬師沢小屋でお見掛けした方々とは、自然と仲間意識が生まれ励まし合いながら登ります。
何度も休憩をとり、辛抱をするとアラスカ庭園に着きました。ホッと一息です。ここからの木道歩きは、本当の庭園の中を黒部五郎岳や薬師岳、水晶岳を見ながら歩いているようで、今までの急登の辛さも吹き飛びました。
ルンルン気分で歩いているとアッという間に雲ノ平山荘に到着です。ここもごった返していましたが、食堂で運良く座れ昼食を取ります。3人ともチキンライスでしたが、いわゆるケチャップ風味ではなくて、塩コショーニンニク風味の鶏肉ゴロゴロで美味しかったです。それから、たばっち、雲T、一杯売れていて希望の色とサイズが無くて残念でしたね。来年も来なくちゃね(笑)あと、今年は晴天続きで雨水が不足している為か、水のボッカを募集していました。20リットルで500円。偶然出会った友達はしていましたが、私は却下で。ご褒美ビール飲むと赤字になるので(笑)
雲ノ平キャンプ場に着いたのが13時過ぎでしたが、広いテン場がかなり埋まってました。テント設営後、私とイッチーは黒部源流を目指しましたが日本庭園で休憩をしたらマッタリ気分になり、もういいかとなり帰ります。
ちょっと早い夕食に、マルタイの棒ラーメンをと思ったらマルセイの棒ラーメンで、スープの素が付いていなくて、たばっちが持っていたかぼちゃスープでつけ麺になりました。これはこれで美味しかったかも。雲ノ平マジックかな。
寝る前、星空を眺めると流れ星が!ペルセウス座流星群の一つかな。明日もいい天気になりそうで楽しみです。
(キヨ)
◆雲ノ平 三日目 (8月13日晴れ)◆
僕自身初となる3日目の朝、筋肉痛で動けなかったらどうしよう…、今日は歩けるのか…と色々と不安はありましたが、温泉(混浴)の為にも頑張ろうとの気持ちが強くなります^^
テントに荷物を置いて、身軽で出発です。
たばっち、キヨさんは小さいアタックザックに荷物を詰めます。
アタックザックなんて大層なものがない僕は、1、2日目と同じ35Lの日帰りザックです^^;
身軽になった僕らは、軽やかな足取りで温泉に向かって出発です^^
前日に頑張り過ぎて体調が優れなかったたばっち、回復したかに見えましたが…(後ほど大変なことに…)
身軽チームの僕らは順調にテクテクと進んで行きます。
途中、なんとか庭園なる場所に立ち寄り、今日行く予定の温泉を遠くから見つけました。結構距離ありますね〜、などと話しながらも、期待に胸を膨らませながら混浴を目指して進みます。
広い、素晴らしい景色を眺めながら、進んでいきます。
たばっちも調子は良さ…そ…? ん…?
なにやら様子がおかしい。
キヨさんが「たばっち、どうした?気持ち悪いか?」と聞くと、
静かにコクリと頷くたばっち。
前日の疲れが来たのか、ここで一回目の気持ち悪い状態です。
一旦休憩を取り、回復を待ちます。
今のままでは、予備日を使って太郎小屋で一泊する計画になりそうです。
たばっちは温泉に足だけ入る予定で、休みながら向かいます。
身軽とはいえ、3日目は疲れが溜まります。
大腿四頭筋がプルプルとします。
キヨさんが、後ろから皆の様子を見ながらナイスなタイミングで休憩を入れてくれます(流石です^^)
汗もいい感じにかいて、混浴に入る為の体になって来ました。
長い道のりの末、ついに温泉小屋に到着です^^
先ずは若い女の子がいるかを確認し(温泉行くのかな〜)、一先ず休憩です^^;
昼飯には少し早く、先に汗を流そうとの事になりました。
たばっちは「足だけ入ります!」との事でしたが…。
温泉まで10分、短いようで長い…。
途中、一汗流した登山客とすれ違います。(汗流してもまた帰りの登りで汗だくかよ…)と思いながらも女を目指して進んで行きます。
そしてついに、3日目最大の目的地に到着^^
おお、開放的!女子専用風呂は残念ながら囲いがありましたが(ノД`)シクシク
早速僕らも開放される為に脱衣所に向かいます。男性風呂は上の方にあり、勿論囲いなどはありません。見せたい放題です♪
そそくさと汗まみれの登山装備を脱ぎ捨て、白く濁った、実に肌に良さそうな湯に浸かります。
湯船でやることといったら、そう、記念撮影です♪
男の写真など見たくないかもしれませんが、折角なので…写真をパシャパシャ。
さて汗を流す以外に、もう一つ目的が(・∀・)ニヤニヤ、混浴♪
男子風呂から、景色を眺めていると、偶然にも女子達を発見♪なんという偶然。3人の水着美女達が、温泉に浸かっているではありませんか。
でも…、女子だけの中に全裸で突撃していいものか?山だから感覚が麻痺してるから大丈夫かも?と色々考えていると、もう一人私服(山服)の美女が入って行きます(・o・)水着を忘れたので、山服で入ったそうです。
キヨさんは女子には興味がないようで、そそくさと着替えて出ていきます。
僕も突撃する勇気は無く、着替えを済ませて、たばっちを待つ事にします。
※キヨさんは、下着の換えを忘れたらしく、人生初の3日連続同じ下着だったそうです。
まだか…、長い、足だけ入る予定のたばっち、まだ出てこない…、中で倒れているんじゃないのかと心配になりましたが、やっと姿を現しました。
折角来たから温泉に入ったよ〜、とのこと。おかげで顔色も良くなり、温泉効果バツグンです♪
さて、未だに湯に浸かっている美女達を横目に小屋に向けて10分強の登りです。
なんとか小屋にまで辿り着き、お昼ご飯の時間です。
山といえば、カレーですね^^勿論、大盛りを頂きました♪
さて、3日目の目的も無事に達成し、テント場に帰ります。
キヨさん先頭に、汗だくになりながらもモリモリ進みます。
心配されたたばっちの体調も良くなって来たので、予備日を使わずに無事に下山出来そうです^^
テントに到着し、美味しい晩御飯を食べ、眠りに就きます。
企画して下さった、リーダーたばっち、運転&歩荷をして下さったキヨさん、ありがとうございました。
暫くは山に行けなくなるので、夏の山の思い出の一つとなりました♪
皆さん、またいつか山でお会いしましょう^^
4日目に続く…。
記:イッチー
◆雲ノ平 四日目 (8月14日晴れ)◆
いよいよ最終日。今日は下山だけだが、下山と言っても薬師沢から太郎平までは登り返しが待っているし、4日間のうち最長のロングコース。
この日の私の朝ご飯はシェルレーヌ小粒パックと、雲ノ平山荘で1人1本しか買えない貴重なネクターと、いざという時の為に取っておいたウィダーインゼリー。残っている食べ物、ゼリー飲料などは腹に入れて軽量化で歩き始める。
しばらくは木道歩き。昨日温泉で一緒になったグループと抜きつ抜かれつしながらアラスカ庭園を経て薬師沢への急な下り坂へ進む。
登りは登りでキツかったけど、下るのもまた急すぎて膝にくる。イッチーはストック無しで歩いてすごいなぁと思った。
木の根にしがみつきながら、慎重に下りて下りて、ずーっと下りていくと、沢の音が近づいて来た。ついに薬師沢に到着!
河原に下りて、薬師沢小屋へとかかる橋を渡るために梯子を登るのだが、下りてくる人がいるので暫く待つ。グループ全員下りたかな?と進もうとすると、橋を渡って来た別のグループがいる。
橋の上ではすれ違えない為、たもとの狭い場所で行き違うしかないが、あまり大勢来られると乗り切らないので、またそのグループが下りてくるのを待つ。
登って来た人達は、(怖い?)橋を渡った興奮(感動?)で写真を撮ったりして中々進んでこないので、少し近づいて待ってますアピールをする。
何とか人が途切れた隙をついて梯子を登り、怖い橋を(絶対に下を見ず)渡って薬師沢小屋に到着。休憩だー。
ここでは有名な赤木沢への入口でもあるので、沢登りの人が結構いた。お昼ご飯には少し早いので、少し行動食を食べて第二ラウンドに突入。
薬師沢から太郎平までは急では無いけど登り返しが待っている。
暫くはカッパ伝説などのある木道歩きで、沢を横断すると登り返しが始まる。沢登りのパーティーとちょうどすれ違った。私も今度沢でも来たいなー。
ここからはとってもゆっくりスピードで登る。前のグループに近づきすぎると、どうぞお先にと言われて抜かなければいけない羽目になるので、声を掛けられないくらいの距離感を保ちつつ歩く。前のカップルの男の方がチラチラとこちらを気にしているが、振り返った瞬間に目をそらし顔を伏せる。その繰り返し。絶妙な心理戦だ。
そうしているうちに、道はなだらかになってきた。適度に風が通る場所で休憩して、進んでいくと前に立ち止まっている人が、ライチョウですよと教えてくれた。
おお!昨日に続き人生2回目のライチョウ♪今回の山行はとても実のあるものだった。
ライチョウポイントを超えるとすぐに太郎平小屋。ラーメンとうどんを食べて、おかわり自由のお茶でたっぷり水分補給。私は足腰が弱っているのか汲んだお茶を運ぶと必ずこぼしてしまった。お盆がベタベタだったけど、灼熱の太陽ですぐに乾いていった。
ここからはひたすら下山。登って来た時こんなに長かったか?と思うほどで、特に樹林帯に入ってからはあと少しという期待がある分いつまでたっても登山口に着かない。まだかーまだかー。折立ー。
念じながら歩いていると登る時には気づかなかったアラレちゃんの休憩所を過ぎて程なく登山口に到着した。
キヨさんはまだまだ元気そうだが、イッチー(と私)はやや疲れ気味。初めてのテント泊を3泊4日でストック無しで歩ききったのだから無理もない。
みんなお疲れ様~(^O^)/
※※※※※※※
帰りもまたキヨさんに運転してもらって、以前沢上谷の時に寄った恵比寿の湯で汗を流し、蕎麦を食べに高山市内へ。山菜蕎麦を美味しく頂き、ついでなのでちょっと観光もしたりしてから帰りました。
キヨさん長時間の運転ありがとうございました!そして2人の歩荷に本当に助けられました!
翌日はヘロヘロで廃人のようになっていましたが、とても充実したお盆休みを過ごすことが出来ました。同行の2人は元より、スーパーアドバイザーのもっちゃん、応援してくれた皆様、本当にありがとうございました(*^◯^*)
(たばっち)
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