<メンバー>
たろー、ふみふみ、つよっさん
<コース1日目>
恋ノ岐橋(7:00)~清水沢出合(8:50)~オホコ沢出合(13:20)~Ca1650泊地(16:30)
2018お盆遠征は7月に行けなかった赤石沢のリベンジの予定でしたが南アルプスは毎日雷雨の怪しい天気予報・・。東北へ転進したたばっちの影響を受け、「北に行けば晴天が期待出来るかも」と急遽、奥只見の恋ノ岐沢に転進する事に。
赤石沢のようなドキドキは無いけど、イワナと百名山の平ヶ岳、秘湯の銀山平温泉が楽しめる癒しの沢旅に変更です。
登攀具は最低限にし、釣り竿と餌、そして塩焼き用の塩を準備して450kmのロングドライブ。途中ガソリンの残量が気になりましたが、夜中という事もあり途中のスタンドは閉店。まあ、いくら何でも現地にあるだろうと楽観的に車を進め、銀山平温泉の駐車場で前夜泊です。
夜が明けてみると周りは思った以上に何もない・・しかし、スタンドがある町まで戻るには1時間近くかかりそうなので、とりあえずややこしい事は後で考える事にして入渓点まで移動します。
入渓点である恋ノ岐橋には先客の車が一台。釣り師かなあと言いながら準備をして入渓。恋ノ岐沢は黄連谷の様な黄色い水が流れる沢です。
谷は時折ゴルジュっぽくなりますが、泳ぐ事も無く容易に越えて行けます。滝は大きくて5~6mでこれも容易に越えられます。
余りにも簡単に進めるので早々に退屈になって来ました。期待していた魚影もさっぱりで(これは別の理由があった)こりゃ転進先としては失敗だったかなと思い始めます。
それでも、森は美しく、谷もそこそこ楽しめるので決して悪い沢ではありません。平ヶ岳への登路だと思えばたとえ7時間かかってやってきたとしても納得出来る範囲。
無理やり泳いだり、ナメに癒されたりしながら遡行していくと、昼過ぎには多くのパーティーが泊地として利用しているオホコ沢出合に到着。ここでのんびりしても良かったのですが、「先は長いのでなるべく進んでおこう」という事で遡行継続です。
テン場を探しながら遡行していくと先行パーティーを発見。そろそろ竿を出して釣りを楽しもうという所だったようです。そんな時に我々が現れたものだから見るからに嫌な顔をされました。
そこは大人の対応で軽く「お先に~」と言って追い越しますが、向こうも先を越されまいと追いついてきて、なんか競争の様な感じに・・・。きっとこの先に当てにしているテン場があるに違いないと思い、我々もスピードアップします。
谷はどんどん狭くなり、先ほどのパーティーもいつの間にかいなくなってしまいました。先に人がいなくなると途端に魚影が濃くなり、膝位の深さにもイワナがウヨウヨです。しかし、テン場適地は見つからず、いつ落ち着けるか判らないのでそれどころではありません。
そろそろ焦って来た所で2畳ほどの広さの河原を発見。水線からの高さは10cm程しかありませんが、雨が降ったら即撤収という事でタープを張ります。何とか焚火を起こすとやっと落ち着けました。こんな事ならオホコ沢辺りで泊まってじっくり釣りを楽しめば良かったと思っても後の祭りです。
夜中、遠くで雷が光るのが気になりましたが、星も出ていたので明日の晴天を疑わないまま就寝。釣りは出来なかったが明日は百名山の平ヶ岳。楽しみです。
つづく
<コース:2日目>
泊地(7:30)~Ca1780ヤブ突入(9:40)~平ヶ岳登山口(10:25)~池ヶ岳手前引き返し地点(11:00)~台倉山(13:15)~下台倉山(14:15)~鷹巣登山口(16:00)
昨日は予定よりも進めたのでのんびり朝寝を決め込んでいたら、何だかザーザーと雨が降って来ました。すぐに増水するような雨ではありませんが、すやすや眠っているつよっさんを起こして出発準備をします。
出発する頃には雨は上がりました。沢はすぐにか細くなってきますが、まだイワナがウヨウヨしています。水路の様になってきた沢を小滝を超えながら進んでいきます。
突然、赤茶けた大滝が行く手を阻みます。ルートを探していると、正規ルートは左俣と気づきました。危ない危ない、間違える所です。左俣も2段の滝になっていたので今回初めてロープを出しました。
その上も比較的傾斜のあるナメが現れます。スリップすると下まで行きそうなので念の為ロープを出しました。こんなに上流でもまだまだ楽しませてくれる沢です。
もうそろそろ稜線(登山道)も近いだろうと思われる所でヤブに突入。最初は薄い踏み跡がありましたが、やがて背丈を超える笹を手でかき分けて進む激しいヤブ漕ぎに。結局1時間程ヤブを漕いでやっと登山道に飛び出しました。
登山道に上がって見ると何と一面のガス、そして雨まで降りだします。予定では池ヶ岳から平ヶ岳を超えて中ノ岐林道に降りる予定でしたが、雷がかなり激しくゴロゴロ鳴り出しました。この雷の中、遮るものの無い平坦な山頂を歩くのは怖いので、残念ですがここで撤退、予定とは違いますが鷹ノ巣登山口へ下りる事にします。平ヶ岳の山頂まであと1kmと少しなのに・・・。
鷹ノ巣登山口までは雨の中の長~い下り。天気は回復しそうにありません。まあこれだけ降ればあきらめが着くというものです。
鷹ノ巣登山口には16:00頃に到着。車の回収にタクシーでも呼ぼうかと思ったらなんと携帯の電波が通じません。恋ノ岐橋まで歩いたとすれば4時間以上かかりそうですが、この雨の中歩くのもなあ・・と、途方に暮れていたら登山道で少し話をした愛知県から来ていた方に車まで送ってもらえる事になりました(ありがとうございました!!!)。何とか車を回収し登山口まで戻ると車の給油ランプが点滅してしまいました。
近くの宿屋、清四郎小屋に飛び込み、近くのガソリンスタンドを教えてもらうと、ここから1時間近く走らなければ無いと言います。仕方が無いので電話を借りてJAFを呼ぶ事にします。(ここはauしか通じかない)
魚沼からJAFのサービスカーがやって来たのは20時頃。せっかくなので近くにテントを張り、翌日温泉だけでも楽しんでから帰ろうと思いましたが、他のメンバーはもう帰りたそう。結局、温泉にも入れず、食事も出来ないまま帰る事にします。
交代で運転し、結局食事にありつけたのは安曇野SAで日付が変わった頃。そのまま、車を走らせ、夜明け前にようやく帰宅しました。
結局、イワナも釣れず、百名山にも登れず、温泉にも入れず、と散々なお盆休みでした。やっぱり転進先含めてもう少し準備に時間をかけないといけないなあ。
ふみふみさん、つよっさん、お疲れ様でした。お付き合いありがとうございました。
記)たろー
<つよっさんの感想>
今回の沢は癒し系でした。
一番イメージとして残ったのは魚が沢山!
それと事前の下調べが足りず、テン場がなかなか見つからなかったり、最後の詰めで藪漕ぎのルートに苦労したりしました。
帰ってから調べたら、テン場はあんなところにあったのかとか藪は無理やり上がらず、もう少し沢沿いに進んだ方が良かったんだとわかりました。
山頂手前で雷鳴が聞こえてきて下山><
非常に迷いましたが逃げ場がない自然の脅威は怖いので仕方ないですよね~
その後もヒッチハイクにガソリン問題と色々ありましたが思い出に残る山行でした。
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