
<メンバー>
たろー、ゆう、たまちゃん
<コース:1日目>
初河谷出合P(8:20)~八反滝下(9:00)~Ca1330二俣(13:40)~尾根取り付き(14:35)~稜線(15:15)~倉谷本流(16:45)~泊地(16:50)
<コース:2日目>
泊地(7:35)~倉谷下降~堰堤(10:00)~林道~倉谷出合(10:50)~初河谷出合P(11:30)
今シーズンは運が悪い・・。GW、海の日の三連休、お盆、敬老の日の三連休、秋分の日の飛び石連休、いずれも遠征を計画したが、悪天、負傷、メンバー集まらず、etcで中止、転進を強いられている。スポーツの日の連休も紀伊半島のゴルジュ沢に行く為にウエットスーツまで買ったのに、生憎の雨予報。仕方が無いので日程を1泊2日に短縮し、少しでも天気が良い白山方面の沢に行く事にした。
石徹白川の初河谷は沢を始めた頃から気になっていたが、ちょっと地味な印象だったのでずっと後まわしにしていた。まあ、他に行先も思い浮かばないし、何と言っても初見の沢なのでいつもと違うワクワクもあるかな。
仕事や負傷や体調不良でメンバーも当初の6人から3人に減ってしまい、少し寂しさを感じながら石徹白に向かう。出発地の初河谷出合いにはちょっと場違い感のある駐車場が整備されていた。

駐車場から歩き始める。最初は林道、それから登山道ぽい道に変わる。その昔、八反滝まで遊歩道が整備されていたようだ。(今は廃れている)。


40分ほど歩いて八反滝に到着。30mほどある立派な直瀑だ。両側とも壁になっているので少し戻って埋もれた土管のあるところから右岸に取り付く。藪まではいかないが木々の生い茂った急斜面を150mも登って小尾根を乗り越す。下りた先はナメになっているので慎重に下る。出合いは立派な滝になっているので懸垂で本流に降り立つ。




八反滝から上流でやっと沢登りになる。ゴーロの間にナメっぽい地形が現れるのはやっぱり白山が火山だからだろうか。

30分ほどで二つ目の滝マークの滝に到着。これも切り立った壁から落ちる美しい直瀑。下流に戻って右岸から巻く。ここも木の根を掴んだり、藪を漕いだりしながら小尾根を乗越す。今度はロープを出さずに沢に復帰できた。

途中、倒木が大量に堆積している場所を通過野に苦労する。今年は雪が多かったので雪崩で木が薙ぎ倒されたのだろうか。

三つ目の滝マークの滝は15m程の滝、ここは右岸から短く巻く事が出来た。その前にいつも忘れる集合写真。滝の上ではたまちゃんがまたまたサンショウウオを見つけてご満悦。 四つ目の滝マークの滝は水流左から簡単に超える。藪を漕がずに滝を超える事が出来て何だかうれしい。




1320m二俣には滝マークは無いものの美しい滝がかかっている。たまちゃんは左側から直登にトライしたが、乗越しがツルツルの岩なので苦戦している。ゆうさんにショルダーしてもらって何とかクリア。土台になったゆうさんは冷たい水を思い切り被っていた。私は見ているだけで寒くなってきたので右側から登った。(こっちの方が簡単)


滝の上はこの谷のハイライトとも入れる素晴らしいナメが広がっていた。この辺りで泊まっている記録もあるので、泊適地を探してみたが、よい場所が無かったので予定通り倉谷まで行くことにする。ナメに上流には雪崩で押し流されたと思われる土砂と倒木が大量に堆積していて超えるのに苦労した。



倉谷への乗越しは初河山とP1659の鞍部を越えていく。Ca1400mに現れる滝の手前の斜面に取り付き、滝の上に流れ込む支沢を登って行く。稜線間近まで藪が無く思ったよりも楽に標高を稼ぐ事が出来た。最低鞍部より一つ上流の鞍部を超え、倉谷川へ降りていく。

尾根を越えたのが15時15分。倉谷の本流にある泊適地まで明るい内に付けるかドキドキしていたがロープを出すような難所も無く、何とか本流に辿り着けた。上から河原が見えた時にはほっとした。


3人が何とか寝られる河原についたら、薪を集めて、米を洗ういつものルーティン。タープも一応張ったけど今日は焚火の横でごろ寝もいいかな。いつもより少し静かな夜だったけど、焚火を囲んでご飯を食べてお酒を飲むのはやっぱり楽しい。




2日目は倉谷を下るだけなのでゆっくり目の出発。基本、ゴーロ歩きで難所は無いけど長い・・・。堰堤が出てきたら草で覆われた林道跡を歩いて倉谷出合いまで。後は舗装路を歩いて駐車場に戻った。





日程縮小、転進、メンバ―も減ったけど、初河谷は静かないい雰囲気の沢だった。登攀やゴルジュ突破みたいな派手さは無いけど、のんびりとした沢旅が楽しめた。ゆうさん、たまちゃん、ご一緒してくれてありがとう。
記)たろー



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