
<メンバー>
なべちゃん、たろー、いさお、たまちゃん、ふみふみ
<コース:1日目>
林道駐車地(8:50)~真砂鬼丸谷出合(9:10)~ケン淵滝下(11:30)~狸谷出合(13:00)~CS8m滝下(13:15)~小木森滝下(15:15)~小木森滝中段(15:35~15:50)~巻き道~小木森滝上(16:20)~Ca580m・C1(16:45)
5月の天候不順に続き、梅雨入り。せっかく梅雨が早く明けたと喜び勇んで出かけた白川又川は、入渓前に負傷退場。7月25日現在、今シーズンはまだ沢泊に行けていない。
そんな中、なべちゃんが企画してくれた沢泊計画は、大峰の冬小屋谷。初沢泊には少し難易度が高いので、もう少し易しいところをとお願いしたら、台高の小木森谷を提案してくれた。日帰りでは何度も足を運んだ谷だが、ハゲオロシ谷から下と小木森滝から上は未見だったため、小木森谷に行くことに。これまでは春先に行くことが多かったので、これまでできなかった水線突破ができるかもしれない。楽しみだ。
大台林道のダートを走り、花折峠への登山道に車を1台デポする。Ca135mあたりのヘアピンカーブから谷に降り立ったのは、真砂鬼丸谷の出合い。水はぬるく、川底は緑色。なんだか嫌な予感がした。


いざ遡行を開始すると、嫌な予感は的中。岩が異様に滑るのだ。慣れない泊装備の重荷とつるつるの岩に、いつも以上に消耗する。ちょっとした滝もあって面白いのだが、いかんせんよく滑るのでスピードは上がらず、ハゲオロシ谷の出合いまで1.5時間もかかってしまった。


ハゲオロシ谷から先は既知の領域なので、少しほっとする。いつもは巻いているゴルジュに泳いで入ってみると、登れない滝に行く手を阻まれ、結局巻くことになってしまった。



それでも泳ぎを交えて水線を進んでいくと、春先とは違った楽しさがある。ケン淵滝下で昼食をとり、左岸から巻き上がる。薄い踏み跡を辿ると、スムーズに滝上に出ることができた。



狸谷の出合いを過ぎると、核心のCS滝が現れる。ここは残置ハーケンにアブミをかけ、たまちゃんがサクッと突破。そのまま上の木があるところまで上がってもらった。




荷揚げと5人全員が登るのに少してこずったが、これで初日の難所はクリアと一安心。後は小木森滝の下まで行くだけだと思っていたら、ここからが大変だった。

背丈を超える大岩がことごとくヌメヌメで、乗り越すのに苦労する。空身になってショルダーをしたり、ふみふみさんには頭(ヘルメット)を踏んで登ってもらった。



奥のルンゼから折り返し、小木森滝の中段テラスで休憩。空は曇っているが、小木森滝はいつ見ても圧巻だ。(ここを登った人がいるなんて信じられない……)左岸にある巻き道で落ち口まで行って記念撮影。滝の落ち口から海が見えるのも素敵だ。



泊地は、少し上流へ遡ったところにある河原。薪を集め、タープを張り、物干しを作る一連の作業も久しぶりでなんだか楽しい。焚火が起こったら、いろいろおつまみを作って乾杯だ。イカのホイル焼きにジャーマンポテト、ご飯も上手に炊けて、楽しい時間が過ぎていく。やっぱり沢泊は最高だ。



<コース:2日目>
C1(7:20)~30m滝(8:10)~Ca715m・脱渓(9:30)~登山道(10:20)~花折峠登山口(11:30)
2日目は正直、消化試合と思っていたが、思いのほか見どころがあって楽しかった。最初に現れた15m滝は、左岸から小さく巻いたら残置ロープがあり、驚いた。その上にある大釜を持った30m滝は端正で見事な姿。しばらく滝を鑑賞した後に、これも左岸から大きく巻いた。




一見登れそうな8m滝を巻き超えると、谷も平凡になってきたので、登山道にエスケープすることに。標高700mあたりの左岸側に薄い踏み跡を見つけ、辿ってみる。途中で怪しくなってきても気にせず200mほど登ると、花折峠に向かう登山道に飛び出した。あとは廃れかけた登山道を1時間ほど歩いて、デポ車まで。





着替えて車を回収してもまだ昼過ぎだったので、船津の食堂で海鮮を楽しんで帰路についた。実質1.5日だったけれど、久しぶりの沢泊はしんどく、そしてやっぱり楽しかった。

今シーズンは暑い夏になりそうだ(というか、既に暑い)。いろんな沢で沢泊したいな。企画してくれたなべちゃん、参加の皆さん、ありがとう。
記)たろー
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