
メンバー:こうせい あにき
コース
19日:上高地BT5:30〜涸沢テント場12:00
20日:涸沢テント場3:00〜T1下降点6:30〜ドーム中央稜取付き6:50〜ドームの頭11:40〜涸沢テント場14:30
21日:涸沢テント場7:00〜上高地BT13:30
飛ぶ鳥も通わぬ滝谷へ
北アルプス穂高の3000m稜線直下、天空の壁でのクライミングは最高の天気に恵まれました。

入山前夜に鈴鹿を出発し、あかんだな駐車場へ。三連休初日で多くの車が集まっていました。3時にはバス待ちの列ができ始発も臨時便が出て5時過ぎには上高地BTに着くことができました。


準備をして5:30に出発、徳澤、 横尾、 本谷と抜け涸沢へ。


到着してすぐ酒好きの2人は生ビールで乾杯!テントを設営して明日に備え早めに就寝しました。



2日目 3:00出発し北穂南陵を登ります。朝日に迎えられながら縦走路に乗ると滝谷ドームが現れました。



高まる高揚感を抑えながらか慎重に下降路を探し、事前に調べたとおりⅢ級のクライムダウン2ヶ所と25mジャストの懸垂下降からの登り返しで6:50ドーム中央稜の取付きに、既に多くのPTが取付いていました。



9:00登攀開始
1ピッチ目 40m Ⅴ こうせいリード
凹角〜チムニー
先行PTの多くがチムニーを諦めチムニーの外を登るなか、あにきから「名物のチムニーを登れ」との司令が、ザックをビレイループにぶら下げチキンウングを決めながらズルズルと突破しました。

2ピッチ目 40m Ⅳ あにきリード
フェイス〜カンテ〜スラブ
(あにきです)
チムニーの出口から続くフェイスから左のカンテを登ります、小テラスの次のスラブが核心ジムならなんとかなる傾斜、でも振り返ると素晴らしい高度感、頼りはボロボロ残置ハーケン、今回1番緊張しました。

3ピッチ目 30m Ⅰ こうせいリード
歩きで行けそうでしたが安全第一で確保しながら。

4ピッチ目 30m Ⅳ あにきリード
凹角〜チョックストーン
(あにきです)
凹角はグラつくホールドが多かったです、クラックを頼りに登り核心のチョックストーンは天井のようにかぶっていたが力技で抱き枕(岩?)スタイルで突破。


5ピッチ目 30m Ⅳ こうせいリード
右の凹角〜ハング
強烈な高度感と絶景の中ジャミングを効かせながら登り気持ちいいピッチでした。最後のハングも右側からハンドジャムが決まり難なく突破。



11:40全ピッチ完登 ドームの頭
無事登攀を終え安堵に浸る2人から笑顔は堪えませんでした。ロープとギアを片付けてクライムダウン、縦走路に乗り下山。


14:30に涸沢到着、涸沢に遊びに来ていたカルさんbunちゃんと合流し祝杯をあげました。


3日目 午後から雷雨予想?なので早めに片付けて下山13:30上高地BTに到着し帰路につきました。

名峰に囲まれたそこには空と岩の境界線がありました。
長いアプローチ、取付きまでの難しい下降路、高度感もあり各ピッチには核心と呼べるパートがあり爽快なルートでした。幾度となく観てきた滝谷ドーム、この憧れの頂に立て同行してくれたあにきには感謝しかないです。

(あにきです)
滝谷ドームがどんなところかも知らず即決参加しましたがこうせいリーダーが入念に下調べしていてくれたのですべて順調にすすみました。
おかげで涸沢史上最高のビールを飲むことができました
ありがとうございます、おつかれさまでした!

いつかここにも。
記)こうせい