
<メンバー>
たろー、りー、おりえ、おすぎ、おけい
<コース:1日目>
奈良田P(8:10)~奈良田第1発電所(ゲート)(9:05)~あるき沢橋(12:55)~池山御池小屋(16:15)
2024年の締め山行は南アルプスの北岳。登頂予定の12月29日は若干冬型の気圧配置が残る微妙な状況でしたが正月は帰省しないといけないので予定通り決行します。
初日は池山御池小屋までのテント上げ。りーちゃんの寝坊や、すぎちゃんのモンスター破裂トラブルがありましたが奈良田からの14km弱の林道歩き、登山口から900mの急登をこなして何とか泊地に到着。小屋には団体の先客がいたので池の畔にテントを張り、キムチ風鍋でエネルギー補充。
冬の北岳は人気コースなのか、我々の他にも多くのパーティーがテントを張っていました。









<コース:2日目>
池山御池小屋(3:55)~城峯(5:25)~ボーコン沢の頭(7:55)~八本歯のコル(10:10)~撤退(10:40)~八本歯のコル(11:00)~ボーコン沢の頭(12:35)~城峯(14:10)~池山御池小屋(14:55)
アタック当日、天気はまずまず。しかし予報では午後から爆風予報だったのでタイムリミットを10時に設定し、真っ暗の中ヘッデンスタート。

小屋付近の積雪は20cm~30cmぐらい、幸いトレースは上まで伸びていてラッセルは回避。池山御池小屋よりも更に上までテントを上げている猛者たちが何人もいるようです。
真っ暗な樹林帯をヘッデンの灯りを頼りに黙々と歩きます。トレースのおかげで迷う心配はありませんが、かなりの急登に加え雪が柔らかく思うように高度を稼げません。結局、城峯まで1時間半、ボーコン沢の頭まで4時間も掛かってしまいました。

ボーコン沢の頭の手前で樹林帯を抜ける頃には太陽が辺りを照らし始めました。空は終始ガスがかかり、なんだか薄いベールの中を歩いているようです。とても寒いですが、ゴーグルをつければ何とか歩ける風と気温。がんばって今回の核心の八本歯を目指します。





が、そこからが思ったよりも大変でした。ゆるいアップダウンを繰り返す長大な尾根。展望が良いと頑張れるのですが、はるか先に見えるはずの北岳はガスの中。サラサラの雪に思うようにペースが上がらず何とか八本歯の頭に到着。




八本歯の下りは岩にサラサラ雪が乗った状態でアックスが効かず、気持ちの悪い下り。核心部はトラロープを頼りに何とかコルに降り立つ事が出来ました。しかし、ここで私が足を攣る事態に。ずっと水分を取らずに歩いてきたのがまずかった。服薬で何とか収まりましたが思うようにペースが上がりません。





稜線まではあと1時間。ですが時間は既にリミットを超え、目指す山頂もガスの中(爆風)。登る気満々のメンバーには申し訳無いですが撤退する事にします。打ちひしがれて戻っていると山頂に到達したというツヨツヨなお兄さんに追い抜かれました。城峯の少し下から6時間半ラッセルしてようやくたどり着いたとの事。すごいなあ。

ボーコン沢の頭まで戻ってくると煽られるような突風が吹いてきたので、引き返してよかったと自分に言い聞かせながらテントまで。

夜はおりえちゃんのぺミカンシチューとバゲットで残念会でした。みんな思ったより明るかったのでほっとしました。

<コース:3日目>
池山御池小屋(7:35)~あるき沢橋(9:35)~奈良田第1発電所(ゲート)(13:10)~奈良田P(13:40)
3日目はもと来た道を戻るだけ。天気も良く、気温も高めなので林道までの急降下もサクサクと歩けました。ただ、14kmの林道歩きはやはり苦行でした。







メンバーからは(この林道は)2度と歩きたく無いと言われてしまったけど、個人的にはいつかリベンジしたいなあ。
2024年の〆山行はハードで敗退したけど良い山行になりました。参加の皆さんありがとうございました。
記)たろー
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