<メンバー>
たろー、ふみふみ、なべちゃん、ヒロ、たまちゃん
<コース>
小又谷橋(8:30)~入渓(8:45)~10m滝(10:45)~5m滝前(11:10)~昼食(11:25~12:00)~行き止まりの滝(12:45)~前衛滝(14:20)~40m滝下(14:25)~林道(15:15)~デポ車(15:40)
来るべくお盆遠征のためにゴルジュ沢の練習をしておこうと、昨年好印象だった大峰、池郷川支流の小又谷に出かける事に。
林道に車を1台デポし、小又谷橋から巡視路を歩いて取水施設の上に入渓。目の前に次ぎの堰堤が現れるので梯子を登って超える(結構怖い)。
堰堤の上のゴーロを少し歩くとすぐにゴルジュ状になる。早速泳ぎ始めるが、ここ最近の紀伊半島は渇水気味。水量は少なく、余裕で泳いで行けるのでちょっと拍子抜けだ。それでも谷底に光が差し込みキラキラと輝いてくると気分もウキウキしてくる。
大きな釜の奥に掛かる小滝は前回、全身ステミングで何とか取り付いたのだが、今回はすんなり泳いで取り付けた。まあ、これはこれで楽しい。
ゴルジュは一旦終わってゴーロになる。鉄製の堰堤をよじ登って超えると、またすぐにゴルジュに突入。
最狭部はわずか30cmほどの小滝になっていて、小さな魚が滝を越えようとぴょんぴょんと飛んでいた。今回はだれもお尻が挟まる事なく無事に突破。
次に現れる10m滝はなべちゃんリードで流れの右側を超える。見た目ほど難しく無い。軽くクリア。
次の5mは滝の左側を何とか突破しようとたまちゃん、なべちゃんが粘っていたが難しくて断念。右岸より容易に巻ける。
次の7m滝は水線越え、2段30m滝は右岸の明瞭な踏み跡を巻き上がりると、ゴルジュの奥にこの谷の核心部、行き止まりの滝15mが現れる。
滝の前で記念撮影をした後、巻きルートを探る為に谷を戻りながら右岸を探索する。すぐになべちゃんが残置ハーケンに付けられたスリングを発見した。前回巻いたルートでな無いな~と思っていたら、なべちゃんがスリングを掴んで、2m位のバンドの上に乗ってルートを探しだした。
しかし、どう見ても我々の技量で登れるルートでは無い。前回巻いた箇所まで戻ろうと促すと、なべちゃんは残置スリングを掴んでバンドから降りようとした。するとスリングが抜け、なべちゃんは1.8m位のところから滑落し、谷に横たわっていた流木に足の付け根の後ろ側(お尻の側)を打ち付ける形で着地してしまった。スリングを見るとハーケンが錆びてちぎれていた。
なべちゃんに怪我は無く、足も動くので遡行継続。もう少し戻った箇所からロープを出して巻いた。
15m滝を巻き上がると谷は一旦平流になる。左から流れ込む支流を確認し、更に進むと40m滝の前衛滝5m。釜を泳いで滝の右側を登り、40m滝の前に。
今日の遡行はここまで。滝の前で記念撮影をした後、釜に飛び込んで戻り、支流を林道まで詰めあがりデポ車まで戻った。
小又谷橋で車を回収し、明日の前鬼川に備えてヒロさん、なべちゃん、私の3人は下北山村のキャンプ場へ向かった。
<その後のなべちゃん>
キャンプ場でテント設営の後、入浴し夕食を済ませ就寝。移動の歩行も問題ないと思っていたが、夜になって足が痛みだし、沢登りはとても無理という事で前鬼川はキャンセルし帰宅する事に。
<事故の考察>
今回、残置ハーケンが腐食していて抜けた事が直接の原因。沢での残置物は抜ける事も十分あり得る事を念頭に置いて行動をとるという点が抜けていた。反省。
あと、明らかに困難そうなルートは行ける確信(少なくとも行けるイメージ)を得てから取り付く事が重要だと思った。
沢での負傷はリカバリーがとても困難である事を再認識し、より慎重に行動していきたい
記)たろー
コメント入力
たろーさん、事故の報告ありがとうございます。
自分自身、残置ハーケンがちぎれた(金属疲労)経験は初めての事で
正直、この程度の怪我で済んで良かったなと思っております。
あれが、もっと高い所から落ちてたらヤバかったなと思いました。
後、残置があると…ここが正規ルート何だと勘違いしてしまいました。
そういう面では…自分で客観的に観察してルートを見極めると言う判断を他人に委ねてしまったなと反省しております…
改めて、自分の目でしっかり確認して責任を他人に依存せず
勿論、メンバーと相談する事は重要で自己責任を徹底して沢を楽しもうと改めて思いました。
皆様におかれましても、今回の事を反面教師?にしてもらい
より安全に山を楽しんで頂ければと願っております。
歳をとると…中々に怪我も治りづらいものかなと感じるこの頃です。