奥美濃 松谷洞 沢登り 2024.07.13

滝また滝の谷でした

<メンバー>
たろー、なべちゃん、てつや、ゆう、たまちゃん
<コース>
松谷集落浄水場(8:05)~松谷大滝下(10:50)~二俣(11:55~12:25)~右股~稜線(16:25)~松根谷左岸尾根~林道(16:55)~車デポ地(17:15)


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  海の日の三連休はまだ梅雨が明けておらず、2泊3日の立合川はあえなく中止。初日、日帰りそれも紀伊半島を離れれば何とかなるだろうと奥美濃の松谷洞(5年ぶり4回目)へ転進を決める。

 毎度の事だが天候による転進は行動可能なエリアの見極めに加え、山行の趣旨(癒し系なのかハードなチャレンジ系なのか、登攀なのか泳ぎなのかなどなど)、参加を申し込んでくれたメンバーの意向(どれぐらい行きたい気持ちが強いのか、移動距離はどこまでならOK)など、考えないといけない事が多すぎて頭が痛い。

 さらに梅雨末期の天気予報はコロコロ変わり、今回も立合川→滝本本谷遡行北谷下降→奥美濃松谷洞 と計画も二転三転してしまった。結果としては無理すれば沢泊が出来なくも無い天気だったが、焚火は確実に梅雨が明けるだろう翌週に期待する事にした。

 さて本題。まずは板取郵便局に集合し、車一台を松根谷の林道にデポ。前回の教訓から安心して走れるギリギリまで上げる事にした。

 戻ってきて松谷集落奥の上水施設の横から入渓する。最初は平流での足慣らし、水も綺麗で日差しもあるのでテンション上がってくる。

上水施設から入渓
堰堤を超える
天気も上々

 最初のV字10mの滝は右から階段状を超える。その後の小滝や渕も5年前とは違ってロープを出さずにサクッと通過。みんなのレベル上がって来たかなあ。

V字10m
右側の階段状を登る
小滝がたくさん
微妙なトラバース
落ち口の右側を乗り越す
フリクションを信じて
たまに泳ぐ

 大きな釜を持つ12mは滝の左側をたまちゃんリードで直登。ロープワークのいい練習になる。

大きな釜を持つ12m
滝上のビレイ
楽しく水線攻め
腰まで浸かって
シャワーを楽しむ

 松谷大滝の下には11時前に到着。すごく順調なペース。少し休憩した後、左岸より巻に入る。斜面に取り付き、岩壁の弱点を探しながらバンドを下流方向に歩いて行くと、なべちゃんが何とか取り付けそうな箇所を発見。落ち葉の積もった急斜面を強引なモンキークライムで登っていくとピンクテープがあった。沢屋の考える事は同じだなあ。

松谷大滝
弱点から巻き上がる

 更に少し登ると踏み跡っぽいバンドがあり、そのまま松谷大滝の落ち口に導かれる。その上の小滝をいくつか超え、如何にもてつやさんが好きそうな(飛び込みそうな)渕を超えた二又で昼食休憩。

バンドに導かれ落ち口へ
神秘的な淵
左俣の滝

 休憩の後、右俣に入るとすぐに二等辺三角形の20m滝。ここはゆうさんリードで滝の左から直登。少しぬるぬるで苦戦したが全員クリア。その上のツルツル5mは左から巻いたが、斜面が一部崩壊していたので懸垂で谷に復帰。この辺は少し手間取ってしまった。

二等辺三角形の滝
ロープを出して右から
谷への復帰は懸垂で
連瀑帯へ

 更にその上には右から流れ込む15m滝。なべちゃんが流れを横切るルート取りでずぶ濡れになりながら突破。この辺は支点と取り方、回収の仕方のいい勉強になる。

右から15m滝が流れ込む(こっちが本流)
なべちゃんリードで
後続もシャワー

 そこから先も滝はいくつも出てくるがロープを出すような箇所もなく直登りしたり巻いたりしながら登っていく。

後はフリーでどんどん超えて行く
まだ出てくる

 やがて傾斜が緩くなり、辺りが植林帯になってくると水も涸れ遡行終了。松根谷左岸の小ピークを乗越し、尾根を下っていくと林道に降り立つ事が出来た(林道は5年前より延伸しているようで降り立った箇所は地図の記載よりずいぶんと上だった)。あとはクネクネと林道を歩き、デポ車まで。乾いた服に着替えたらすっきりとした。

なめ状になってきた
林道はずいぶんと上まで伸びていた
林道を歩いて車まで

 板取川流域では川浦本谷と海ノ溝洞、銚子洞がメジャーどころだが、松谷洞も登れる滝が適度に配置され、上記の沢とは少し趣は異なるがいい沢だ。こんないい沢を皆にも紹介したい反面、あまり人が増えるのも嫌だなあという矛盾した自分がいる。

 いずれにしても三連休を全て家で過ごす事にならずにホッとした。梅雨が明けたら思い切り泳ぎ沢を楽しみたいなあ。

参加の皆さん、ありがとうございました。

記)たろー

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