<メンバー>
たろー、こうじ、なべちゃん、けい、てつや、ゆう
<コース>
ゴミキ谷出合(8:10)~ゴミキ谷遡行~中間尾根乗越し(11:40)~滝谷下降~昼食(12:20~12:45)~カクレ滝上(14:30)~カクレ滝下(17:00)~R425~ゴミキ谷出合(17:15)
<プロローグ>
台高南部、古川支流の滝谷は隣のゴミキ谷の遡行とセットで下降すると楽しい谷です。核心は何といっても90m以上あるといわれるカクレ滝の下降で、2015年に行った時の写真は鈴ハイロゴマークのモデルになっています。
そして2019年には、なべちゃんが懸垂下降を失敗し、ロープ宙づり状態で一晩過ごした因縁の谷。今回、キャニオニングの技術を使ってカクレ滝のダイレクト下降に挑戦しました。はたしてリベンジなるか!
<本編>
遠く尾鷲の地に降り立った総勢6人の漢たち。今回漢たちに与えられたミッションは90メートルとも100メートルとも言われているカクレ滝の懸垂下降を行う事である。
だからトゲトゲ地獄とかヌルヌル地獄とかヤブ漕ぎ地獄とか急登地獄とかあったけど全部すっ飛ばしてラスボスのカクレ滝到着から開始するでござる。
※すっとばすのもアレなんで・・ゴミキ谷遡行~滝谷下降の様子
※そしてようやく本題へ
「マジかよ、チビりそうじゃん…」
恐怖から滝の落ち口にも近づけず、地面は遥か彼方。
90も100も変わんないでしょ、落ちたら一緒だわ。
52歳、中年太りのおっさんはビビりまくりである。
そんな中、同じ52歳、てつやa.k.a.キャニオニングの貴公子はキラリと歯を輝かせ、メンバーにひと通りの説明をしてサクサクっと下降を開始します。
女性ならその後ろ姿だけで「惚れてしまうやろ~」ってなると思います。
途中、トランシーバーから聞こえてくるてつやさんの声は悪戦苦闘を想像させロープ(命)を預かるたろーさんも緊張を隠せない。
しばらくして…
「ガッー、ビーー、うぞ…どうぞー!」
「FIXオッケー、どうぞー!」
「2番手、50mロープ持ってる人―どうぞー!」
緊張の糸が緩み、漢たちから笑みがこぼれます。
.
.
.
しかし…..50mのロープを持っているのは自分である…
ぶっちゃけ、2~3人の下降を見て手順を確認してから下降したかった!
この時ばかりは「ロープ?そんなん持ってません!」って言いたかった!
何でもないことが幸せだったと思う!(イミフ)
こないだ鈴鹿の蛇谷で懸垂下降したのが30mでしょ!
今回が70mって倍以上じゃね⤴
いきなり自己ベスト更新してんじゃん!
足がすくんで喉が渇き、頭が真っ白になる中、セルフを取ってエイト環をセットするのですが恐怖と緊張からか上手く出来ません。
忘れていたけど超絶高所恐怖症だったのを思い出しましたw
助けを借りてエイト環をセットし、何とか落ち口まで移動して下降を開始。
取りあえず下を見ないようにして一歩一歩進みます。
何や、上見とけば30mも70mも一緒やん。
だけど好奇心から下をチラ見しちゃうの。
あーーーーー、ダメダメ死ぬ!
何や、上見とけば….
あーーーーー、ダメ死ぬ!
何や、上見とけば….
の繰り返し。
途中、空中懸垂になったり滝に打たれてずぶ濡れになったり、苔で滑って壁面に体をぶつけたりしたので
気合を入れるために大声で「ウリャー、ドリャー、よっしゃー!」とか叫んでたんですけど、
下で待つてつやさんに丸聞こえだったみたいで恥ずかしかったw
結局、全員が滝を下降するのに2時間ほどかかったでしょうか。
無事に今回のミッションを終了した漢たちは心なしかドヤ顔で集合写真に収まるのであった。
キャニオニング楽しい(怖いけど)
参加者の皆さん、お疲れ様でした。
※この山行記はほぼ実話ですが多少フィクションも混じっています。
登場する人物・団体・名称等は実在のものとたぶん関係ありまーす。
記)ゆう
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