<メンバー>
たろー、なべちゃん、ふみふみ
<コース:1日目>
畑薙第1ダム(7:10)~林道降り口(7:45)~入渓(8:00)~三俣(11:55)~Ca1260・C1(13:50)
9月の三連休はイワナの楽園へ行きたいというなべちゃんのリクエストに応えて南アルプスの信濃俣河内へ。7月の赤石沢と同じく畑薙ダム起点となりますが、東海フォレストのバスを使わなくていいので入渓の為のハードルが低いのがGood。
畑薙第一ダムまでは愛知県から3時間半と少し。上高地へ行くのと余り変わりません。夏季臨時駐車場はほぼ満車、沼平のゲートも満車だろうという事でダムの右岸側の林道に駐車します。付近には既に数台の車が停まっていました。
まずは林道を30分ほど歩き、吊り橋への踏み跡を降りていきます。ダムの水位が低く、右岸側から降りれそうなので吊り橋は渡らず。谷に降りる為の残置ロープがありました。
干上がったバックウォーターを歩き、信濃俣河内に入って行きますが、最初はひたすら平坦な河原歩き。途中、釣り人の物と思われるベースキャンプ(無人のタープ)がありました。
三俣までは難所も無く、コースタイム的にも順調だったので第1ゴルジュ手前で大休止。なべちゃんに今晩のおかずを調達してもらいます。(大きなイワナ1匹ゲット)
で、すぐに第1ゴルジュ。水量少な目で、釜で一瞬泳いだ以外はこれといった難所も有りません。ただ、水がずっと笹濁りなのが気になります。今日はロープの出番は無し(タープを張る時以外)。
時間はまだ早いですが、オリタチ沢出合いの少し手前に平らな段丘があったので泊まる事にします。タープを張り、薪を集めたらなべちゃんは再度追加のおかず調達に出かけました。(さらにもう1匹ゲット)
大きな谷だけあって流木は豊富、盛大な焚火となりました。夕食はなべちゃんの釣ったイワナの塩焼きに、焚火で焼いたピザ、ふみふみさん特性スープ。〆はご飯を炊いて各自もちよったカレー等を食します。
あとは星空を眺めながらぼーっ・・・。寝床も平らで寝心地もよし。寒さも感じる事無く上々の一日目となりました。
<コース:2日目>
C1(7:20)~第2ゴルジュ出口(8:10)~第3ゴルジュ入口(9:55)~西谷出合(12:00)~Ca2090・C2(14:25)
歩き始めるとすぐに第2ゴルジュ。水量は少な目でフリクションも良好、普通に歩いて進む事が出来ます。この谷の核心といわれる出口の滝も水線際を直登でき、難しい岩登りをしなくて済みました。
スムーズに第2ゴルジュが通過できたので、大休止してなべちゃん釣りタイム。なんかいそうな雰囲気でしたが、結果は坊主・・。なべちゃん曰く南アのイワナは手強いらしい。
しばらく歩くと2条7mの滝が現れますが、手が出ないので左から巻きます。この辺から両壁が立ってきます。第3ゴルジュでしょうか。
最初のCS滝は右岸のバンドから巻き、次の7m滝は同じく右岸から越えます。トラロープもあってそれほど難しくはありません。
7mを抜けると両岸が広がってきて明るい雰囲気になってきました。ゴルジュは終わったかな?きれいな釜に落ちる2mの滝は手掛かり足掛かり無く巻きました。
ゴルジュを抜けると穏やかな渓相になります。小滝を越えながら歩いて行くと西沢出合。初日にこの辺りまで詰める人のいるみたいですが、すごいなあ。
西沢出合を過ぎると谷はちょっとずつ傾斜が出て来て、今まで見なかった大き目の滝が出てきました。登るのは簡単でロープは不要。
記録では標高1800m~1900mあたりで2泊目をしているケースが多いのですが、翌日の下山の事を考えるともう少し上まで行きたい。優良物件を見送りつつ谷を詰めて行きます。右岸の崩壊地を越えるとまた滝が現れました。真ん中の乾いた部分を登ります。
そろそろ疲れて来た頃にこの谷で一番大きな滝が現れました。もう登るのしんどいので右岸の尾根から巻き上がるとその先にも9m滝。この先に泊地があるのか不安になってきます。
幸い、9m滝の右岸側には踏み跡があり、簡単に巻く事が出来ました。滝の上は傾斜も緩くなって二俣になっています。ちょうど標高は2100m辺り、この先には泊適地はなさそうなのでここで泊まる事にします。
左岸側にちょっと傾いていますが3人なら何とか眠れそうな台地にタープを張り、下の河原で焚火の準備。今日はイワナはありませんが楽しい夜になりました。
<コース:3日目>
C2(6:10)~稜線(7:45)~希望峰(8:00)~茶臼岳(8:50~9:15)~茶臼小屋(9:40)~横窪沢小屋(11:30~11:50)~ウソッコ沢小屋(13:00)~ヤレヤレ峠(14:10)~畑薙大吊橋(14:50)~畑薙第1ダム(15:50)
3日目、下山に難を抱えているので少し早めに出発。二俣は直進する事にして喜望峰を目指します。水流が乏しくなったところで給水し、後は適当に尾根に逃げて稜線を目指します。幸い、ヤブコギも無く喜望峰の西側の登山道に飛び出しました。
登山道に飛び出した途端、人に会うのは流石アルプス。喜望峰で茶臼小屋まで歩荷してきたというおじさんに写真を撮ってもらいました。
下山は富士山が見たいという、ふみふみさんの要望に応えて茶臼岳経由で帰る事に。ほんの1時間ほどの縦走でしたが、天気は良く、稜線歩きも悪くないなあって感じです。
茶臼岳手前でガスが沸いて来たので富士山は一瞬しか見えませんでしたが、まあ良しとしましょう。茶臼岳で記念撮影をしたら長~い下山。うそっこ小屋からヤレヤレ峠への登り返しはほんとにヤレヤレって感じでした。
畑薙大吊橋を越えると林道に到着。ここから車までの舗装路歩きも暑さもあって更にヤレヤレ。でもそれほど遅くならずに車に戻る事が出来ました。
あとは白樺荘で汗を流して帰名。3日間、お疲れ様でした。
信濃俣河内は難所も無く、魚も釣れるのでのんびり沢旅を楽しむのにはちょうど良い沢でした。(登攀系の猛者には物足りないかも)
この流域にも面白そうな沢が他にもあるので、また訪れたいと思います。なべちゃん、ふみふみさん、ありがとうございました。
記)たろー
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