〈メンバー〉 いさお、おけい、りー、おりえ、ふなっしー
〈コース〉 神崎川林道ゲート(8:35)~林道~仙香谷下降点(9:20)~アカサカ谷出合(9:35)~カシラコ谷出合P617(10:50)~ツメカリ谷(11:25)~昼食(11:50~12:10)~ツメカリ谷出合(13:00)~神崎川下降~導水管(14:20)~≪脱渓≫(14:25)~林道(14:35)~神崎川林道ゲート(15:10)
~プロローグ~
沢登愛好者達は、昨今ひとつの問題を抱えている。
“靴ひも通しループ断裂事件”である。
説明しよう。
これは、某登山用品メーカの沢靴にまつわる事象である。当製品において、靴ひもを通すループが、筆者の集中力くらい簡単に切れてしまうのだ!
滑りやすい沢登りにおいて、靴のフィット感は非常に重要である。例えば、12月の沢登りで、滑斜滝を全神経を集中して恐る恐る登っている最中に靴ひもループが切れた場合、ほぼ間違いなく足を滑らせ、5m下方の深緑色の滝壺へウォーター・スライダー、水の冷たさに息も絶え絶えに岸に泳ぎ着いた時には唇はファンタ・グレープ色、もはや遡行続行は不可能であり、ガタガタと震えながら撤退することとなる。
当クラブでも件の«靴ひもループ被害者の会メンバー»は多く、或る者は店舗にクレームを捻じ込んで多額のおわびの品をGET。また或る者は店舗に相談に行くも、「ちょっと紐を強く締めすぎたんですね💛」と可愛い女性店員に言われ(丸め込まれ?)、涙を飲んであきらめたりした。
そのような人生の縮図が繰り広げられながらも問題の紐ループは、改善されなかった。そんな無慈悲な仕打ちにも社会の KING of マイノリティーである沢屋は耐えていた。なんて健気な人たちなんだ、沢屋!
だが、ここでひとりの男が立ち上がった。彼は、健気な世の沢屋達のために声を上げた。誰も想像しない行為によって…なんと“沢登りに沢靴を持っていかない”という未曽有の抗議行動だ!当然、沢靴がなければ沢登りをすることは出来ない。そのような状況に自分を追い込むあたりにこの抗議活動への不退転の決意が感じられよう。
以上が、集合場所で「あ、沢靴忘れた。」と僕たちの”沢靴の未来”のためにやらかしてくれた「しま君」の山行キャンセルの全貌である。(本当・本当・本当)
~本編~
今回のルートは、盛夏に水と戯れる沢登りルートとしては王道中の王道である。思う存分、泳いで飛び込んで滑り落ちて、夏の沢を楽しむことができました。
おしまい
記)いさお
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