<メンバー>
とりや(L)、ジュリ、ふみふみ、つよっさん、パロチン、toyoちゃん
<コース>
甲津畑7:25――8:15桜地蔵8:30――9:15奥の畑分岐9:30(ワカン装着)――10:20シオジの大木10:40――11:45清水の頭――12:05昼食12:30――13:00南雨乞――13:30雨乞岳13:45――14:30休憩14:40(ワカン外す)――15:40桜地蔵15:50――16:35甲津畑
“ 清水の頭はステキなところだ ”
と、鈴ハイメンバーの何人かから何度か耳にしていた場所。そしてまだ未知だった場所。ショウズノカシラ、と読めなかった場所。なにかこう響きが印象に残っていた場所でした。
機会があったらぜひとも行ってみたい!と思っていたその機会が雪山と共にやってきました。鈴ハイに長らく在籍しているものの、スノーハイク、スキー、以外の雪山歩きは昨年デビューしたばかり。冬山登山のギアについに手を出してしまった…!
昨シーズンはワカンの付け方、アイゼンの付け方、共にYouTubeで見たりして装着の仕方を予習していたけれど、今回はしまった!予習を思い出したときにはもう時すでに遅し。しょうがない、睡眠を優先。時間は巻き戻せないのでそのまま参加。
はじめのうちは登山道には先人たちのトレースがあり、そのまま歩いていましたが、いよいよノートレースの道を進むことになり、ワカン装着タイム。そばにいるメンバーのワカンの付け方を必死に見ながらやるも、ワカンの裏表はわかっても、前後左右さえもイマイチピンとこない。しまったな~と思いつつ、トライしていると、次々に装着し終わったメンバーが付け方を指南してくれました。ありがとうございます~
ワカンのベルトは「外から、外から、入れる」締め上げるのは、端をベルト穴一つにまず入れてからが良い。ギュッギュッ、と。コツがいる。などなどのアドバイスを受け、なんとか両足完了。雪山ではスピードも大事。あっという間に凍えちゃう!
さあ、ラッセルのスタート!私は全く慣れてなくてなんだかとてもぎこちない。すぐに息が上がる。本当に少しだけ体験させてもらいました。でも、メンバーのみんなはとてもスムーズ。はじめのうちは、代わりばんこにラッセルを担当。
ノートレースの雪道は、まさに真っ白なキャンバスで、もうどこへでも自由にトレースが描けます。どこがスムーズに進めそうか、最短で行けそうか、楽そうか、などなど雪を読み解く目ってあるのでしょう。その感覚がまだ自分にはないなぁとちょっと残念な気持ちもしましたが、新しい世界を見るようでワクワクもしました。
急登の先頭をぐんぐん進むのはふみふみさん!すごい。細いあの体からはとてつもないパワーが尽きることなく出てくる不思議。どんよりした空も、そのパワーを受けてか急登が終わる頃に少し青空が出てきました。つかの間の青空出現!
そしてその先には清水の頭が見える!歓声が上がる!ステキだ~ いつもとはちがう反対の方向から臨む鎌ヶ岳。鈴鹿って雪、たくさんあるね~。楽しいね~ 稜線では風もビュービュー。でも、稜線を1mでも降りると、とても穏やかでポカポカ。
つかの間のお昼の休憩タイムが終わるとそこから雨乞岳目指して再び歩き始めます。笹ヤブだらけの雨乞が近づくにつれて、ズボズボ雪の踏み抜きがただごとではない。とりやさんは、気づくとストックの先につけてるバスケットがなくなり、すぐそこで落としたはずだからと目をこらすも跡形もなく雪の中へ…涙 単なる棒となってしまったストックは、もはや雪の中では全然効力を発揮しないものとなる現実を見てしまいました。
雪のコンディションはつよっさん曰く、モナカ。なるほど。表面パリッとした感じがズボッと踏み抜くときに痛感できます。ここでもふみふみさんはずんずんグングンノートレースのモナカ雪の中を頂上目指して進んでくれました。
どうにか雨乞岳の頂上に到着。ここからは下山の道を辿るのだけど、つよっさんと山さんが以前に利用した尾根道を進むことにしました。今度はつよっさんが先頭。パワフルさが増し、こういうラッセルの仕方もあるのかと、感心しながら必死でついていきました。メンバーのみんなはとても慣れた感じで急な下りの雪道も降りていきます。私は途中、途中、滑り落ちながら、転げ落ちながら辿っていきました。
どうにかこうにかようやく登山道に出たときにはやはりホッとしました。杉峠に向かう登山道にはトレースがしっかりついていましたが、清水の頭を目指す道はノートレースで。静かな素敵なコースだったと思います。鈴鹿の雪山歩き大満足でした。2022年を締めくくるステキな登山になりました。企画してくれたとりやさん、そしてご一緒させていただけたメンバーのみなさま、ありがとうございました!とても楽しかったです。
記)ジュリ
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