<メンバー>
山さん、のろっち、おけい
<コース>
舟山十字路登山口6:07~立場岳8:10~(小休憩)8:29~阿弥陀岳10:25~(昼休憩)11:15~御小屋山13:05~(小休憩)13:09~舟山十字路登山口14:11
7月17日(日)に山さんが阿弥陀岳南稜を企画実施してくれました。阿弥陀岳南稜というと残雪期のバリエーションルートで有名ですが、今回は7月の実施で岩稜帯を行きました。天候は晴れということでしたが、当日は少し不安定な天候でした。
八ヶ岳の南側、舟山十字路に6時半に集合しました。私達と山さんは実はこれが初対面でしたが軽く駐車場でお互いに自己紹介と挨拶をしたら直ぐに準備し出発しました。
先頭を山さん、真ん中にのろっち、少し間があいて私という順で歩きます。さすが山さん毎週アルプスに登っているだけあってペースが速い速い!!
駐車場からは少し森の中を歩き、左手に堤防が出てきたところで沢を渡ります。沢は水量も多くなく難なく渡れます。道もバリエーションルートのわりにはマーキングや踏み跡もしっかりあり、すごくわかりやすいです。沢を渡ってからはかなりの急登で私は息が切れ切れで二人と距離が離れていきますが、山さんはでかい声でのろっちとしゃべりながらすごいペースで上がっていきます。
心の声→(よーあんだけ喋ってあのペースで歩けるな、どんな肺やねん💦)
のろっちも体調がいいのか、あのペースにピタッと引っ付いて行っているのですごいです。
尾根沿いにどんどん歩き立場岳にあっという間に着いた感じでした。立場岳から青ナギを通過し、少し歩くと岩が出始めました。この岩が出始める辺りまでは樹林帯の中といった感じです。
岩が出始めた頃にガスの合間から今から登るP3(多分)が見えます。山さんが「見えるよ~」と教えてくれます。「おぉ~」とビビる私達。ゴツゴツした岩山は今まで歩いてきたところとからは想像できないくらい険しく感じます。
ここで山さんが天候を気にして携帯で調べてくれました。「予想では雨雲は通過する予定危ないから雨が降ってきたら直ぐ引き返そう!でも行ける所まで行ってみよう!!」と空と携帯と3人で途中何度も何度も相談しながら岩稜帯に入っていきました。
トラバース多め、雪の時は怖そう
岩稜帯でも迷うことなく、しっかりとマーキングと踏み跡があります。P3の取り付きまでは岩場のトラバースが多い感じです。P3の取り付きだけは、ワイヤーが付けてありました。そこから上に細いルンゼ状になっているところを登って行きます。
山さんが先に行き「ワイヤー直ぐ終わりで、パス外すとき気をつけて!」とアドバイスをくれます。2番手ののろっちの顔がここからはこわばり「僕はパスをワイヤーに付けて行くよ」と言ったため心配して気にかけてくれてました。その後も「落石に注意して~!!」と上からでかい声でアドバイスをくれます。
心の声→(でかい声で良かった~強靭な肺に感謝!!)
P3までは全く岩が脆いとは感じなかったのですが、P3のルンゼのところは水がチョロチョロと流れていることもあるのでか、非常に岩が脆く、手を置いた岩が崩れたり、足場の岩が崩れたりとヒヤッとする場面が皆にありました。以前に鈴ハイでも夏にりーちゃんとおすぎさんがテント泊装備でここを登ったそうですがテント泊装備でよく登ったなぁと感心しました。また残雪期にはかなり怖いだろうなぁ~とも思いました。
石がもろくて、もろくて怖い
P3が終わったら直ぐにP4です。先に登った山さんが上から、「この岩危ないよ!!」 「もうちょっとだから頑張って」等などビビる私達にアドバイスをでかい声(何度も言うがでかい笑)で言ってくれてます。
のろっちもビビりながらもサクサク(私にはそう見えた)登ってます。途中のろっちが自分に言い聞かせるように「これがなべちゃんが教えてくれた草付きだ」と何やら訳のわからんことをブツブツ言いながら必死に登ってます。P4はP3に比べたら距離は短めで終了点付近はハイマツなどの高山植物が生えているため、そこをかき分けて阿弥陀岳の頂上に出ます。
「わ~着いた~!!」と3人で無事に登頂出来た事を喜び、皆で握手しました。
ガスガスでしたが記念撮影をして、昼食をサッと済ませ、雨が降る前に下山しようと帰りのコースは御小屋尾根を降りました。これまた下りも山さんのペースの速いこと速いこと!!でものろっちも下りもピッタリくっついてハイペースで降りて行きます。ここで私は鈴ハイに入ってのろっちがものすごくパワーアップしてることに気が付きました。いつもなら下山時、膝が痛い痛いと言うのに、一言も言わずさらにペースが速い速い!!ムムム…恐るべし鈴ハイパワー(笑)
私にはまだ効果は現れてません(涙)
最後に、登っている途中に私が山さんのズボンのポッケットにトングらしきものが入っているのを不思議に思い、何が入っているのか聞いたらやはりトングでした。それは山さんが登山道に落ちているゴミを拾うための道具でした。なぜそんな活動をしているか聞いたら、「自分もゴミを落とさないように気を付けていても落とすから、自分が登っているときは逆に拾うんだよ」と。また何がゴミで一番多いか聞いたら飴の袋だそうです。少しでもザックの重さを軽くしたい私はなかなか真似の出来る事ではありませんが、少しずつでも見習いたいと思いました。
企画してくれた山さん、同行してくれたのろっちありがとうございました。
記) おけい
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