<メンバー>
たろー、なお、こうじ
<コース:1日目>
上高地(7:30)~7番道標(8:45)~明神岳5峰台地(12:45)泊
今シーズン初の北アルプスは明神岳から前穂高。2度の中止を経て10月の第1週にラストチャンスを狙って決行します。メンバーは3人に減って天気予報も微妙。果たしてどうなるか・・。
アカンダナの駐車場はたくさんの車で埋まっていて、登山者はすっかり戻ってきているようです。バスで上高地に入ると久しぶりの喧騒に戸惑います。
今回のコースに水場は無いのでプラティパスにたっぷりと詰め込み登山開始。まずは岳沢方面へ歩いていきます。河童橋の周辺もそこそこの人出。
久しぶりの重荷にヒイヒイ言いながら登って行くと7番の道標。ここから明神岳南西尾根に取りつきます。最初は倒木などがあり雑然としていましたが、そのうち、踏み跡も明瞭になりほとんど登山道の様です。
最初は雑然としてますが、概ね登山道
ロープがフィックスしてある箇所は高度感があり緊張しますが、通過には問題ありません。高度が上がってくると紅葉が美しくなってきました。
森林限界を超え、ハイマツ帯を登って行くと5峰台地に到着です。テントが張れるスペースは4張り分程、既に先客分が2張りあったので大人数で来れる所ではないなあって感じです。3人パーティーのすぐ隣に張らせてもらいます。
すぐ横にテントを張らせて頂きました
ちょうど前線が通過しようとしているのか、天気も怪しく風も強くなってきたので昼食を食べた後、テントの中でだらだらと宴会を始めます。ここは携帯の電波も通るので明日の天気予報に一喜一憂。
そのうち、外が明るくなってきたのでテントの外に出てみると空はすっかり晴渡り青空が広がっています。明日、歩くコース、奥穂から西穂へ続く稜線を眺めながらしばらくぼんやり。今年は本当に沢ばかり行っていたので、こんな景色は久しぶりです。
景色を眺めながらのんびり
そんなこんなでのんびりしていると何もしていないのにお腹がすいてきます。夕食は焼きそば。青空に傾く夕日を眺め、明日もこんな天気だったらいいのになあ、なんて話ながら2次会に突入しました。
<コース:2日目>
明神岳5峰台地(6:00)~明神岳5峰(6:25)~5峰台地(7:00~7:25)~7番道標(10:15)~上高地(11:10)
朝起きて天気予報を確認すると午前中の前穂高は降水確率50%、気温3度、風速19m/s・・強風の中、雨に濡れてアルプスの稜線を歩く気にはなれません。なんてっ立て景色を楽しむコースですから・・。という事で5峰まで登って撤退する事にします。残念です。
強風に煽られながらガスガスの中登って行くと30分程で5峰に到着。ここで線香をあげて手を合わせます。(現場はガスで見えませんでした)
とりあえず目的の一つを果たしたら下山します。まだ雨は降っていませんが、この時の私の手は穴の開いたカラー軍手、なおちゃんのレインウエアはペラペラの軽量タイプ。とてもこのコンディションで縦走出来る装備では無かったです。10月のアルプスを舐めていました。(反省)
テン場に戻り、テントを片付けていると隣のパーティーも下山し始めました。(ソロの方はそのまま登って行かれましたが)後ろ髪を引かれる思いで我々も下山します。
高度を下げるとガスの下に出るので視界が戻ります。気温も上がってきて「これなら行けたんじゃない?」なんて思ったりもしますが、また天気の良い日に来ればいいやと自分に言い聞かせます。
心配していたフィックスロープのリッジもその下の急斜面の下りも思ったよりスムーズに下りる事が出来、お昼前には上高地に辿り着きました。河童橋から見上げた稜線に雲がかかっていなかったのは見なかった事にしましょう。
河童橋で記念撮影をしてさっさとバスに乗ります。アカンダナで着替えていたら雨が降り出したので、「判断は正しかったんだ」と言い聞かせます。
3度目の正直も途中撤退と消化不良な山行でしたが、とりあえず目的の一つは達成できたので良しとしましょう。今度は天気の良い日に再訪したいですね。
参加の皆さんありがとうございました。
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