<メンバー>たろー、なお、こうじ、いさお、おりえ、なっぴー、くろ
<時間>8:00~16:00
<場所>鬼が牙
<内容>
(1.ハーネスの付け方)
緩みなく付ける
(2.使用するロープの確認方法)
ロープの種類、傷の確認
ロープの太さと伸びの関係
(3.ロープをハーネスに結ぶ)
エイトノットを正しく結ぶ。
(4.セルフビレイのセット)
メインロープをクローブヒッチで&PASなどでバックアップ
5.余ったロープの振り分け方、しまい方
6.クイックドローの掛け方、ロープクリップの仕方
左右どちらの手でもできること。
ロープの流れを意識すること。
7.間違ったクリップをした場合の危険性
8.落下係数
https://www.alteria.co.jp/sport/fallfactor-impact-theory/
9.ビレイの基本練習
トップロープで確保された状態で、リードとビレイを交代しながらリードクライミングのビレイ練習をします。
10.ビレイからの自己脱出
クライマーが不測の事態に陥った時に必要です。
11.クライマーを見ないでビレイする方法
クライマーが見えない状況はよくあります。
ロープの動きだけでクライマーの行動を予測します。
12.3人で登る方法
(13.カムのセットと回収)
14.マルチピッチの支点構築
セカンドクライマーを引き上げる方法
今回の講習は、総勢7名での実施となりました。まずは3班に分かれてビレイヤーのセルフ・ビレイの支点構築を行います。2ケ所の支点から固定分散でセルフ・ビレイをとります。カラビナにマスト結びを作るときのスムーズな動きを教えて頂き、たいへん勉強になりました。
<確保器とカラビナはこの向きで。一度セットしたら二度と外さないこと>
<メインロープでセルフビレイをセットします。スリングのつなぎ目はカラビナ付近に持っていくといいよ>
<パワーポイントはクローブヒッチで固定分散。5秒でできるように練習してね>
セルフ・ビレイがセットできたら次は、ビレイヤーの自己脱出方法を学びました。ロープにテンションがかかった状態でビレイ・デバイスにミュールノットでロープを固定した後、フリクションノットを使ってロープのテンションをビレイヤーから支点へと移します。このとき支点とフリクションノットの距離をムンターヒッチとマリーナヒッチでちょうど良い長さに調整します。この調整を行わないとテンションを支点へ移すときにクライマーがいくらか落下することになります。これは講師のくろさんが、どうしたらテンションを移すときに起こる落下を防げるかを考えた方法ということでした。このように自分で解決方法を考えるということが、とても大切なことだと思いました。
<自己脱出の準備をします。まずは確保器をロックします>
<フリクションノットでメインロープと支点を繋いだら、メインロープでバックアップを取ります>
その後セカンドをビレイする時などビレイ・デバイスのオートブロック機能を使うことが一般的ですが、このオートブロック機能の解除方法を学びました。ビレイ・デバイスにスリングを結び支点で折り返して自分の体重をかけてビレイ・デバイスを揺動させてロープとのフリクションを抜きます。デバイスの上流側のロープをビレイヤーと接続したカラビナにムンターヒッチでつないで、クライマーをゆっくりと下ろします。
ビレイヤーは、トラブル発生時の対応として必ず上記のスキルは必要とのことでした。
ビレイ・デバイスのロープの出し入れの動きとクライマーのクイック・ドローのかけ方を教えてもらい、実際にゲレンデを登りました。2本のロープを使って3人で登る方法も講習して頂きました。
<ダブルロープのビレイは難しい・・・>
<赤と青のロープを交互に掛けるロープの抵抗が少なくなりますが・・・>
<同じ中間支点にシングルロープをクリップしていくと、ロープがジグザグして大変でした>
また、登攀ラインがジグザグになるときなど、ロープの抵抗を減らすためにクイックドローにスリングをつないでロープがなるべくストレートなラインになるようにすることも実践させてもらって良い体験になりました。
<支点の伸ばし方が少し変ですが、何度も練習して下さい>
登攀後の懸垂下降も勉強できて大変参考になりました。そしてビレイ・デバイスを使わずにカラビナを使ってムンターヒッチで懸垂下降をおこなう方法も体験できました。ちなみに、これは筆者が懸垂下降のシステム構築中にビレイ・デバイスを落下・紛失させるというヒューマン・エラーをやらかしたからではなく、当初からの計画されていた講習内容です。(本当・本当・本当)
<ハーネスに確保器付けた状態でロープをセットすると、向きを間違えないし落とさないよ>
今回の講習は、たいへん有意義な時間となりました。講師のくろさん初めメンバーの皆さん有り難う御座いました。講習の記憶が新しいうちに何度も復習して身につけていきたいと思います。
いさお(記)
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