コース:三ノ峰避難小屋(7:00)~別山(9:20)~昼食~南竜ヶ馬場(13:00)~室堂(14:35)
<5月1日:前半>
明け方強い雪風が響いて熟睡とはいえないものの雪山初日、避難小屋でのシュラフはとても暖かかった。風のようすを伺いながら他チームを見送って朝はゆっくり。朝食とって出発準備ばんたん!…のはずなのに。
タローさんのカッパが行方不明! 隣で荷造りしていた私のザックを何度も確かめたがない? もう一度全部荷物を出して、ザックの底ポケットも見直すと…?あった!! 私が犯人<(_ _)> カッパ袋を欲張りにも2人分詰めこんでいた!そうでなくても歩荷苦手な私はタローさんに水1.5Lを預けていたのに人の荷物まで手を伸ばすなんて…ごめんなさい、朝から大騒動でしたが一件落着でやっと出発。
外に出るとまっ白な新雪がうっすら積もって♪ 雪庇に気をつけながら三ノ峰への尾根道を通過し、振り返ると昨日歩いた一ノ峰からの山々がはるかかなたに重なり合う。白い雪山、風に飛ぶ雲と空、久しぶりに冬用ニット帽を深くかぶり直して行進を続けた。
目指す別山はガスってなかなか頂上を現さなかったけれど一歩一歩と近づいて到着!
ピークを踏んだら祠の陰で風をしのぎながらゆうちゃんからのリッチケーキ♡を戴きパワーアップ↑ さぁ次は白山をめざせ!
大きくえぐれた谷の手前で一休み、風を避け、昼御飯をとって気合いの入れ直し。まずは谷をがつがつ楽しく下るけれど、あとは上るばかり。
テンポよく歩き続けるメンバーの後ろをジグザグ歩いて傾斜を緩めながら追いかける。
昨日よりも水とアイゼン分荷物は軽いはずなのに長い上りが続いては腿にずっしり。つわものメンバーは食料をたっぷり詰めたザックを背負いながらも、景色を楽しみながら写真もとって余裕で進むけれど私はカメラをかまえる余裕なく足元を見つめてひたすら前に足を運ぶのみ。
やっと見覚えのある平らな山頂付近に着いてしばらく前進するものの小屋どっち?GPSなど駆使し、全員が目をかっ開いても白いガスの中では室堂が見つからない。このあたりのはず?ともう一歩進んで見上げたら… 目の前に突然小屋が出現!あまりに一瞬のできごとにびっくり!霧に弄ばれながらホワイトアウトの怖さと不思議を体感できた。
小屋が突然現れる
この日が小屋解禁(素泊まり)のビジターセンターは深く雪に埋もれていた。入口探して一周したら扉の向こうでストーブと慣れないスタッフがあたたかく迎えてくれた。
初日にもかかわらず小屋の一階は満タンだったので布団の確保をして談話スペースへ逃げそのまま宴会スタート。
食担初めての私は「具だくさんのあんかけうどん」に色んなものを放り込んで皆さんの胃袋に収めてもらったがとりあえず雪山では暖かければ何でもおいしい! 分量や重量、好みなど食担の苦労がわかる~。いつもふみふみさんありがとうございます。
具だくさんあんかけうどん作成中
会話がはずんでほっこりしてたら夕日が沈みはじめたので眺めて撮影会、そのあとは、さっさと片づけすませ、ふとんにもぐって就寝。
早寝早起き、明日の御来光登山に向けて毛布3枚の間に潜った。私にとって今回の縦走でもっともキツイ行程、白山御前峰への道が待ち受けているとも知らず…
記 ずみ
<5月1日:後半>
別山から室堂までの道は正直きつかった。冬が戻って来たかのような強風と寒さの中、雪庇の張り出した痩せ尾根を進む・・。南竜ヶ馬場から雪渓を登りつめ、ガスの中に室堂山荘を見つけた時には正直ほっとした。
ガラッと扉を開けると暖房の利いた暖かい部屋にまたまたほっとする。受付を済ませ、宿泊練に行ってみるとほぼ満室状態だった。今日はオープン初日、明日は平日、しかもこの天候、正直ガラガラを想像していたので驚いた。
既に自炊スペースは場所取りがされていたのでロビーの大きなテーブルで夕食&宴会の準備。
今夜は食担初挑戦のすみさんの五目あんかけうどんだったが、うどんに投入する具はとても五目に収まらず、十目ぐらいあったような・・。どうりでザックが重いはずだ。
(オマケに今朝ずみさんから受け取った水がいっぱい入ったプラティパスがまったく手付かずで出てきた。小屋には水があるので食事用の水はいらないって言ったのに)
食事が出来て来るのを待つ間、外に出てみたらガスが晴れてきた。眼下には今日歩いてきた別山からの尾根が見える。(昼間晴れてくれたらなあ)
小屋に戻ったらうどんが出来ていたので、例によって腹いっぱいになるまで食べる。小屋にビールも売っていたのでついつい飲んでしまう。明日からは晴天が約束され、下りがメイン。すっかり気持ちも緩んでしまい、いい気分で毛布に包まった。さあ、明日からが楽しみだ。
記:たろー
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