<メンバー>ふみふみ、なお、やっさん、次郎、トニー、たばっち、ずみ、たろー
<コース>
11月21日:大谷原(7:30)~西俣出合(8:55)~高千穂平(11:30)~冷乗越(14:15)~冷池山荘(14:30)
11月22日:冷池山荘(6:15)~布引山(7:20)~鹿島槍南峰(8:25)~布引山(9:25)~冷池山荘・撤収(10:00~10:45)~冷乗越(11:00)~高千穂平(12:30)~西俣出合(13:55)~大谷原(14:55)
<1日目>
さぁテント泊♡冬山合宿を控えるが、冬山の寒さがイメージできない。しかたないので夜の寒さを体験しようと自宅のベランダで2番のシュラフに潜った。でも下界の夜はまだ暑すぎて1時間と我慢できずに這い出した。
寒さがイメージできないまま防寒手袋やダウンやテント用ソックス等を装備に追加。出発前に装備リストで再チェックしながら60Lザックに荷物を詰める。私の最大の敵は寒さと荷の重さだと心得ているのでとにかく省けるものは省いて荷物は軽く小さく! 水はノルマの2L+1Lで!
それでも重く、こんなの持てるの?と思って測ってみたら15kgしかない…。玄関から車まで歩くのさえずっしり背中に堪えた。
ピックアップしてもらい3時に全員集合、鹿島槍に向けて出発する。
黄色いポストのある大谷原登山口が「冬山合宿」スタート地点。ここは昨年の夏に小屋泊装備で降りてきた場所。このルートがどんなに急登か知っているだけに不安になりながら15kgの荷物を担ぐ。
しかしメンバーのみんなは私より重い装備にさらにテントやマット、スコップ等、共同装備を分担しザックの蓋が閉められないほど。 申し訳ないなと思いながらも自分の分だけでも担ぐ自信がないのでみなさんにおまかせして歩き出す。
ゆるやかな林道…なのに歩き始めたとたんに股関節に重さを感じ「こんな調子であの急登が上れるのか?」と心配になるが前に進むしかない。林道をぬけて登山道に入ったとたん急登が続き、背中の荷がのしかかる。会話に気を紛らわしながら今晩の夕飯を思い浮かべていて気づいたこと、「あー!共同装備のボンベとガスは私の担当だったのに持ってこなかった!」メールのチェックミス…今晩の鍋はどうなるかと心配したけれどみなさん個人装備でお持ちの方もあるし何とかなるとのことで安心。
梯子や岩場が続く道、何度も休憩を取ってどんどん高度を上げた。本来ラッセルしながら雪歩きの予定が雪は全くなく、向い側の谷にわずかな雪渓が残るのみ。むしろ暑さを感じての道中だったが乗越峠はさすがに日本海北アルプスからの風が頬をさし、小枝を覆うこの冬初の海老のしっぽをかじる♪
さぁ冷池山荘まで少し下り、休業中の山荘の展望テラスにテントを張った!わぁーい! 初のテント泊♪ みなさん慣れた手つきであっという間にテント2幕設営。
さて今晩は8人だが炊事はどこでしようか? まずは全員5テンに座ってみたら意外にゆったりしてる!?さっそく8人分の食材やマットをもちこみ輪になって夕飯の支度にとりかかった。
2つの鍋にふみふみさん仕込みのにんにく&生姜たっぷり鶏肉団子の香りに食欲がそそられる。野菜、きのこをたっぷり加え暖かい鍋から立ち上る湯気が外の寒さを忘れて温めてくれる。みんなで囲む鍋は最高! 肉鍋そしてお餅も加え、最後にうどんでしめてすっかりお腹が満たされ心まで温まる♡これがテン泊の醍醐味かぁ!
少しお酒も入っておしゃべりな夜を過ごした後は明朝の朝に備えて早目に就寝。さすがにベランダと違って山のテントは冷えるが5枚も重ね着したので2番のシュラフでも暖かくて心地よい~♪ 初テントで興奮していたはずなのに、夕べ寝てないせいもありか熟睡してしまった。
<2日目>
翌朝は「寝過ごした!」という声で目を覚まし4:40(10分寝坊)起床。シュラフやマットを収納するのに四苦八苦してから各自朝食をとっていたら、たばっちが体調不良で食べれないという。「待ってます」というたばっちに見送られ鹿島槍には7人で出発する。
稜線を歩きながら少しずつ高度が上がってくると朝の風は冷たく体はなかなか温まらない。途中で手が耐え切れずアウター手袋を重ねたが遅すぎた。すっかり冷えて自力で手が温まるまで時間がかかった。早目の対処が必要だなと反省…しかし寒さに弱い私は更なる教訓を目の当たりにする。
いつも元気に先頭を歩いているなおさんが途中から遅れ始め、雲の中の鹿島槍に到着したとたん倒れ込こんだのだ。手が痛くて声も出ない様子に皆が慌てて湯たんぽ作ったりして温めようとするが、手袋に触れられることさえ耐えられない激しい痛みが襲っていた。
途中でオーバー手袋をはめたものの遅すぎたようで全く血が通わず、まるで血管が噴火でもしたようにやっと血が通い始めた痛みだったらしい。トニーさんが持ち合わせていた血流を良くする「四逆湯」を飲んで数分後には落ち着いたが、他人事ではなくこれは私にとって冬合宿の貴重な体験だった。
すっかり回復したなおさんは下り道をいつものごとく駆け下りていく。そしてガスに覆われた頂上から徐々に下って行くと前方から声が?体調回復したたばっちがお出迎えにきて待っててくれたのだった。
鹿島槍からの展望を臨めなかった8人で冷池山荘に戻りテントと荷物を撤収。泥だらけでテントを預かってもらう方は帰宅後の手入れが大変だろうなと思いながら。さぁ水と食材の分だけ少し軽くなったザックを背負って降りる。
帰り道、木の梯子も落ち葉の道も滑る!何度も転げながらの下り道は背中の荷物が負荷となり確実に筋肉を痛みつけていた。とりわけ私達の分までテント、スコップなど共同装備を担いで歩荷していただいた皆さんは帰りもザックは重く翌日の筋肉痛へと続く…
雪のない冬山合宿はテント装備の歩荷練習に終わり、薬師の湯で疲れた身体を休め、そして筋肉疲労の回復には豚肉が一番!身体が欲するままみんな待望のソースかつ丼「青い塔」へ♪ 皆さんお薦めのソースかつ丼は評判どおり混んでいて少々待ち時間が長かったけどすきっ腹にがっつりおさまりみんな笑顔がパワーアップして家路をたどりついた。
楽しいテント泊! こりゃやめられない♪さぁ次のチャンスは雪山かな? 夏山かな?
ずみ
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