
<メンバー>
たろー(L)、ふみふみ、こうせい、りー、toyo、マッキー、ゆっきー、あーちゃん、こばやん、けい、すがちゃん(記)
<コース>
乗鞍高原第3駐車場(6:30)~位ヶ原山荘(10:40)~標高2500m地点(12:30)
~位ヶ原山荘(13:40)~乗鞍高原第3駐車場(16:10)
今シーズン初の雪山は乗鞍岳ラッセルトレーニングの企画に参加させてもらいました。この週は平日に寒波が来ていたので駐車場からすでにある程度雪があり、久しぶりに雪の上でおっとっととなりながら硬い冬靴をはいて、「雪山ってこんな感じだったなー」と思いだしました。乗鞍岳の上の方は残念ながら雲がかかって見えず、山頂まで行くことにはこだわらず、行けるところまで行ってトレーニングしようと出発しました。

歩き始めはスキー場を歩いていきましたが、やはり雪山初めで慣れてなかったのか、ウキウキ過ぎてペースが速かったのか、早くも少し息が上がって汗も出てきました。すぐに上着を脱いで調整をしましたが雪山っていつも寒さより汗対策に困るんですよね…


登山道で先行者のトレースをたどってずんずん進んでいくと、水っぽかった雪がふわふわに、徐々に質が変わってくるのを感じました。早く背中に担いだ重いスノーシューを下ろして、深い新雪を踏んで歩きたいなーと思いつつ、オーバーパンツのベンチレーション全開で進みました。


2時間ほど進むと林道にぶつかりました。ここから雪が深くなってきましたので、スノーシューを装着しました。初めは待ってましたと言わんばかりにトレースを外して進んでいましたが、スノーシューを履いていても膝下くらいまで沈み込み、そのたびにデッキの上に大量に雪が乗って重く、これはたまらんと早々に先行者のトレースに合流しました。スノーシューで歩くのってこんなにきつかったかな。。。雪の質のせいですかね。




ここからはつづら折りになった林道を樹林帯を横切ってショートカットし、林道と樹林帯を交互に歩くような感じでした。林道のパートは歩きやすかったですが、樹林帯の方はやはり傾斜がきつくかなり疲労してきました。
ただ、これでこそラッセルトレーニング、これをするために来たんだ!と自分に言い聞かせてなるべく先頭で頑張りました。ここ最近で一番息が上がりましたね。
しかし、ある時点で膝上の大腿四頭筋がつりそうな、なんだか嫌な感じがしましたので、そこからは意識的に水分補給を多めにしつつ、おとなしめに進みました。
時々、一人でラッセルをして登山をする情報とか見るのですが、自分はまだまだそんなには強くなかったですね。
芍薬甘草湯のおかげでその後は特に問題なかったですが、ラッセルはチームみんなでやろうと学びました。


位ヶ原山荘を超えて数十分歩いていくといよいよ積雪が深くなってきました。腰の高さの雪をストックを両手で持ってかき落とし、膝で固めて踏み込むという、いかにもなラッセルを強いられる場面が何度かありました。また、この辺りではもうトレースもなかったので、アプリでルートを確認して先頭者をガイドしつつ進む感じでした。ここまで本格的なラッセルを長時間したことはなかったですが、結構楽しめました。人数が多かったので全員で交代すると順番待ちの間に割と元気を回復させることができました。
ただ、下から見てわかっていたことですが、標高が上がるとかなり天候が悪く風も出てきたのでお昼ごろには撤退の心配をし始めました。


12:30頃、撤退を開始しました。標高2500mくらいまで来ていたようです。この辺りはトレースが全くなかったので、ここ最近で入山したチームの最高到達地点だったのではないでしょうか。下山は林道を使った方がよかろうとまずそこまで移動して小休止しました。
気温はそんなに低くなかったようですが、風のためか体感的にはかなり寒く、ザックに外付けしていた水筒の水は少し凍っていました。
厳冬期はもっときついでしょうね。頑張ります。。。
林道を歩いての撤退も最初は雪が深く、少しきつかったので交代しつつラッセルして進みました。




撤退の途中からは自分たちのつけたトレースに合流してスムーズに進むことができました。ただ、のぼりは何とかなった階段や急な斜面が下りで、かつ、スノーシュー・ワカン付きだとなかなかの難所になってしまいそのような箇所は足の置き方を考えて慎重に下っていきました。

何か所か嫌な箇所を通過して、入山したスキー場が近づいてきたころ、先頭を歩いていたのですが前方で茶色っぽい大型犬くらいの動物が見え、それは私に気づくと大きな高い鳴き声を上げて谷に下って行きました。昨今のニュースの影響もあり、とっさに「熊だ!」と思いましたが、後で皆さんとお話して、カモシカと結論付けました。お騒がせしました。。。

今回は、存分にラッセルトレーニングができ充実した山行でしたが、雪山が久しぶりということもあって意識が足りていなかったのか、グローブを濡らしてしまったり(予備があったので問題なかったですが…)、足がつりそうになったりと自分的には反省点も多かったです。
昨年は雪山1年生で、装備を濡らさないことや、体調にかなり気を使っていたのですが、一年を経て、また人数も多かったので油断していたかもしれません。
あとは、ラッセルはチームみんなで行うということですね。積雪の中をこれだけ長時間歩くの初めてだったのでかなり体に負担を感じました。
昨年の雪山は一人が多かったので、あまりそういった意識がなく、独走気味でしたがこれからはたくさんチームに頼ろうと思います。芍薬甘草湯には頼りすぎないように。。。
意識を改めて今シーズンも頑張りたいと思います。
次は厳冬期の雪山テント泊とアイスクライミングをマスター(?)したいと思います。
企画して頂いたたろーさん、ご一緒していろいろアドバイスくださった皆さんありがとうございました。
記)すがちゃん



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