北アルプス 燕岳 初冬のアルプスを楽しむ 2024.11.24

槍ヶ岳に続く稜線

<メンバー>
たろー、ひらた、こうせい、koba

<コース>
市営第2駐車場(7:00)~中房温泉登山口(7:15)~富士見ベンチ(9:30)~合戦小屋(10:15)~燕山荘(11:10~11:40)~燕岳(12:05)~燕山荘(12:35~13:00)~合戦小屋(13:35)~富士見ベンチ(13:55)~中房温泉登山口(15:30)~市営第2駐車場(15:45)


 深夜、三重を出発し、愛知で皆さんと合流後、長野の安曇野に向かいました。到着した登山口は、予想以上に冷えていて、急いで準備を整え、いよいよスタート。

中房温泉からスタート

 登山口からは、氷点下の冷たい空気を感じながら、ひたすら登り続けました。時折、木々の隙間から遠くに稜線や雲海が見え、思わず足を止めてその光景に見入るけれど、まだまだ先は長いので、ゆっくり見ている暇はなく歩き続けました。

木々の隙間から雲海が覗く

 雪道が増えてきたので、第2ベンチ付近でチェンスパを装着。歩きやすくなったものの、靴が重く感じ、疲れがじわじわとやってきましたが、それでも足を一歩一歩前に進めることが、だんだんと心地よく感じるようになり、無心で登り続けました。

合戦小屋は営業終了
まだ先は長い

 標高2,500mの合戦沢の頭に到達した瞬間、目の前に広がったのは、思わず息を呑むような美しい光景でした。遠くまで続く雲海、その上にアルプスの峰々がくっきりと浮かび上がり、青空と白い雲海とのコントラストは圧巻でした。この景色が自分の目の前に広がっていることが、信じられないほどでした。

視界が広がる
稜線が近づいてきた
雪も出てきた

 その後、少しずつ進んでいくと、燕山荘が姿を現しました。見える距離にいるはずなのに、なかなか辿り着きません。空腹感が襲い、写真を撮る余裕もなく、ただひたすら最後の階段を登り続け、肩で息をしながらも、ようやく燕山荘に到着しました。

燕山荘が見えるけど、なかなかつかない
槍ヶ岳もくっきり

 エネルギーが切れてしまったので先に昼食をとり、リュックを燕山荘に置き、身軽な体で再出発。稜線を歩く感覚は格別で、どこまでも歩いて行けそうな気がしました。そしてようやく無事に頂上に到達。そこからの景色も素晴らしく、記念撮影をして登頂の喜びを噛み締めました。

霧氷、雲海の向こうに富士山
槍、穂高も見えるかな
いるか岩
山頂で記念撮影
富士山
表銀座の稜線
もうすぐ燕山荘

 再び燕山荘に戻り、この登山の目的の1つ、燕山荘のバッジも購入できました。下山を始めると、空気中にダイアモンドダストのような輝きが舞っていて、思わず立ち止まってその美しさに見とれてしまうほどでした。下山のスピードは登りとは比べ物にならない速さなので、あっという間に降りるのが少し寂しくもありました。

雲の下に降りて行く

 登山口に戻ってきたときにはこれまでとは違った感覚がありました。普段なら疲れが最初にくるのに、今日は充実感がそれを上回り、不思議と清々しい気持ちでいっぱいでした。

 ここまで一人称で書いてきましたが、ひらたさんの勇気ある撤退の決断、たろーさんとこうせいさんの雪山経験談、そしてカツヲのたたきの美味しい食べ方など、長い山道だからこそのエピソードも盛りだくさんでした。この企画に参加させてもらって、初めてだらけのアルプス登山を楽しく過ごせたことに感謝です。ありがとうございました。

記)koba

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