<メンバー>
A班:しま、けい、miu、おりえ
B班:たろー、なお、おけい、のろっち
C班:なべちゃん、いさお、りー、ふみふみ
徒歩班:たばっち
<コース1日目>
大台ヶ原P(8:05)~日出ヶ岳(8:45)~堂倉小屋(10:05)~堂倉滝下(11:05)~堂倉滝上(11:40~12:45)~アザミ谷出合(14:55)~奥七つ釜(15:20)~林道上(16:55)~地池林道上・泊(17:35)
7月23日24日となべちゃんが場所は台高堂倉谷の沢泊を企画してくれました。堂倉谷は大台ヶ原の駐車場に車を停めて大杉谷方面へ約2時間登山道を通って行きます。今回は参加者が13名と大所帯でしたので、事前に3班に分けて出発です。
堂倉滝前の吊り橋でたばっちさんは離脱です、なぜなら沢靴を忘れた為ですが、テント場までは林道を通り合流することになりました。
教訓その①持ち物は忘れ物がないか確認するべし
堂倉滝、たばっちはここから別行動
吊り橋を渡りきったところからは登山道から外れ、堂倉滝を巻く道を行きます。吊り橋の点検用なのか堂倉谷が沢登りで有名なのか巻き道はしっかりしています。
滝を巻き丁度、滝の上部あたりから入渓地点となります。そこで私が巻き道から降りてきたら皆は座りたろーさんは水に入り肩辺りまで浸かったりして何やら異様な雰囲気です。
何しているのか皆に聞いたら「しまくんのザックが無くなった」と「???」「ザック?」
どうやらしまくんは、1番に降りてきて用を足しに行く時にザックを下ろし、戻ったら無くなっていたの事。神隠しにでもあった感じです。あたりを隈なく探しましたが、見つかりません。可能性として滝から落ちたかもしれないとしまくんは戻って確認しに行きました。直ぐに戻って来たしまくん、背中にはザック付きです。どうやらザックは水流に流されあっという間に滝から落っこちたようです。すごく落差のある滝なのでザックだけで良かったです。幸いザックはご無事でした。
教訓その②漏れそうでも、持ち物を置く場所が安全(安定)か確認するべし
ザックも戻ったことだし、遡行開始です。入って直ぐにナメ滝っぽい階段状の緩やかな滝がお出迎えで皆水線上を進んで行きます。私は初めての場所でどんな感じかわからないのでドキドキしながら皆の後をついて行きます。いつもの鈴鹿の沢よりは堂倉谷はヌルヌル感を感じます、そのため足は慎重になりました。また泳ぐところも多いように感じました。
次から次へと色んな小滝がありましたが、お助け紐で登ったり、チャレンジ出来る小滝もあったりとワクワク・ドキドキします。(まだドキドキの方が多いです)
今回の堂倉谷は私がお盆に赤木沢に行く計画を挙げていたので、赤木沢の練習にするためチャレンジ出来るものはチャレンジしようと決めて参加しました。そのため色々とチャレンジさせてもらいました。もちろん苦手な飛び込みも...低い所です、もちろん!
1日目は、林道に上がり林道を幕営地としました。道幅をいっぱい使いロープを張りタープを張ったり、ツェルトを張ったりと皆様々です。道いっぱいでも車・人は一切通りませんので安全です。
焚火に使う薪を皆でせっせと集め宴のスタートです。いつもすごいなぁと感心するのが、重さを関係無しで重い食材を担いで来てくれ、それをご馳走に変身させて皆に振る舞ってくれるシェフの皆さん、頭が下がります。
おつまみに冷凍枝豆を持って行った私は恥ずかしいです。が、でもまた次回のご馳走を期待します!!楽しみにしてま~す💓
しまくんは500mlのビール(発泡酒ではない)を持って来ていたのですが、ザックが滝からの落下により衝撃でビールの缶に穴が開いたのか、中は空になっていました。ビールは残念でしたが、損害がビールだけで良かったです。
ほろ酔い気分になってきた頃、のろっちが「ツェルトが川に飛ばされた!」と何―!!!
そのツェルトの中に私の寝袋が入っているので、これは一大事だと!せっかく全身黒タイツ姿(お見苦しい姿です)になり焚火で渇きかけた頃なのに、たろーさん、のろっち、私で救出に向かいます。
ツェルトは生地が薄いので、伸びて薄くなってしまった箇所がいくつかありましたが、ツェルトも寝袋も何とか無事でした。
ツエルト救出中
教訓その③ツェルト(テント)は風がなくてもペグダウンするべし
2日目に続く
<コース:2日目>
泊地(7:50)~入渓(8:15)~2段30m滝(11:00)~Ca1400m・昼食(13:05~13:40)~尾鷲道(13:55)~尾鷲辻(14:20)~大台ヶ原P(15:00)
2日目はゆっくりと朝支度をすませ、林道から直ぐまた入渓します。2日目は朝から天気も良く沢の水量も浅めなので太陽の陽がキラキラと水面を照らしてとてもきれいです。最初の方はこんな感じで心にも余裕もありました。
たろーさんが「連瀑帯を超えたところで合流しよう」と提案。この後は、A班C班が先に行きB班の私たちは最後に行きました。滝も大小様々でまた色んなオプションがありました。その中で2つ大きな滝のところを初めてリードさせてもらいました。
一つ目は、滝の横側を登る感じで、水は無しです。壁も垂直ではなく、ホールドもあります。これなら行けるかもしれないでも自信は無いので不安もあります。不安でしたが、挑戦してみることにしました。
とにかく皆が登っているルートを見て気をつける事などを聞きました。いざ自分の番になり、水がない分気持ちはまだ楽ですが、とにかく落っこちないようにだけすごく気を使いました。手を置いたら岩が剥がれないかと足を置くところも滑らないかや剥がれないかだけはかなり気を使い、また自分が行くルートで行きやすいところはどこかなど、すごく見て、触り、確認し、進むといった感じでした。だから他の人よりは時間もかかったと思いますが、もう全集中で必死です。
丁度いい場所にタンポポの葉のような草があったのでわしづかみしたら、とげとげの葉でした。事前にとげとげの草がここはあるから気をつけてと聞いていましたが、まさかこの葉っぱとは...痛くても全集中で必死なのでかまわず登ります。
もうあと少しのところで上から「お~きたきた」とmiuさんの声がします。心配して上で待っていてくれました、本当に嬉しいですし、何より心強い。そして「この木でセルフ取るといいよ」とアドバイスをくれます。
そばでmiuさんが見てくれているのと、無事に着いたこととでホッともします。後の2人はアッセンダーで登るため、セルフ(クローブヒッチ)のセットだけです。笛で下に合図をしたら、miuさんは「もう大丈夫だね」と後続の人達も安全に登れるか確認したら自分の班を追いかけて行きました。
二回目のリードは大きめの階段状の滝です。流れの少ないところを行きますが、水がある分滑るんじゃないかと不安になります。
ここの核心は少し登って右に乗り越しする箇所と言われました。先の班は皆その手前にカムでプロテクションを取っていました。自分の番になり、ここも落ちたら最後だと全集中でルートを確認します。よく見ると皆がよく足を置く箇所は岩が白くなっていたので、そこに私も足を置いて行きました。
右に乗り越しするところまで来ました。カムを渡されたのですが、使ったことはありません。
登る前に使い方と使うところのレクチャーを受けましたが、なんせ初めてのためすっぽ抜けないかが心配で何回も何回も確認ややり直しました。結局使う箇所が広すぎるようでした。ビビった乗り越しは案外とスムーズに渡れ、その後も下からは見えないところでドキドキしていましたが、途中まではスムーズに行けました。本当の核心はここからで今度は左側に乗り越しますが、大きな流木を乗り越します。
上でまたmiuさんが待っていてくれ、流木の手前まで来たら上からmiuさんが「その木をまたぐしかないんだけど、木が滑り落ちるかもしれないからあんまり信用しないでね」「え″ー???怖い事言わんといて!!私どーすればいいですか?」miuさん「だってー本当に昔あったんだって木が滑り落ちた事が」私「もうー!!そんな事言わんといてー!!」心の声→(今言うセリフじゃないでしょー!!涙)もう怖さ倍増です!!
とにかくこのでかい木をまたぐしかないので、もう「怖いー!!」しか言ってなかったと思います。無事に渡れたので良かったです。その後もまたmiu姉さんは、後続者が安全に登れるかまでを見届けてくれました。miu姉さんご指導ありがとうございました。いつかmiu姉さんと一緒にどこか登れる日を目標に頑張りたいと思います。
連瀑帯を超えたところで、皆と合流し昼休憩をとりました。そこからは水がなくなるところまで遡行し、登山道を目指し詰めます。今回は私の沢経験の中で3本の指に入るくらい詰めの距離が短かったです。でも傾斜はきつく四つ足歩行の箇所もありです。
下山に使う登山道は、尾鷲道という昔山で切りだした木材を尾鷲まで運ぶために造った道だそうで、木材を運ぶためにアップダウンもあまり無いそうです。
昔の人の人力での苦労や歴史を感じる登山道でした。約1時間で駐車場に着き無事終了です。今回は私にとっては初めての沢泊で、3つの教訓、初リードと大変勉強になりました。初リードを見守って頂いた皆さんどうもありがとうございました。
この気持ちを川柳にしてみました(笑)
初リード
残った思い出と
五十肩おけい
企画してくれたなべちゃん、参加者の皆さんありがとうございました。
記)おけい
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