南アルプス 栗沢山・甲斐駒ヶ岳・仙丈ケ岳テント泊 2021.08.10-12

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南アルプス満喫~


<メンバー> パロ、ジュリ

<コース>
1日目
長衛小屋キャンプ場13:40 ― 15:30栗沢山16:00 ― 17:15長衛小屋キャンプ場

2日目
長衛小屋キャンプ場5:40 ― 6:10仙水小屋 ― 8:00駒津峰 ― 9:10六方石 ― 9:55甲斐駒ヶ岳11:50 ― 12:05摩利支天12:25 ― 12:45六方石 ― 13:05駒津峰13:25 ― 13:45双児山 ― 北沢峠 ― 15:05長衛小屋キャンプ場

3日目
長衛小屋キャンプ場4:15 ― 6:50小仙丈ヶ岳7:15 ― 8:05仙丈ヶ岳9:00 ― 9:10仙丈小屋9:20 ― 9:50小仙丈ヶ岳 ― 11:35長衛小屋キャンプ場


【 1日目 】

南アルプス3デイズ!

 今回私パロの南アルプスデビューとなりました!
ベースキャンプ形式で日本百名山を2座登れて、かつ、南アルプス○○水のCMで宇多田ヒカルが”ありがとー”と叫んだ山にも遊びに行けます。なんともアルプス初心者にはお得な山旅ができます♪

初日が荒れ模様の天気予報で、弱気になっていましたが、ジュリさん前向きに、せっかくなんだから行こうよ!

バス停では晴れていましたが、北沢峠に着く頃には分厚い雲に覆われ。
南アルプスの峰々はベールに包まれている。
お楽しみはとっておきましょ。

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台風通過直後バス停はカラカラ~

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北沢峠に到着

長衛小屋に到着時には雨が降り始めました。
とりあえずテントを立て、雨が止むのを待ちましたが、、、雨脚は強くなる一方で、風も強くなり、テントが風雨にさらされバタバタお隣さんのテントはペシャンコに、、、
とりあえず雨が止むまでまったりお昼寝zzz

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虫も一緒にテントで雨宿り

昼過ぎには雨も止んだのでアサヨ峰を目指すことに。
雨が止んだばかりで瑞々しい苔の世界が広がります。ジュリちゃんもようやく歩くことができ意気揚々と登っていきます。

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苔むしたいい雰囲気、宇多田の世界へ~

ハイマツエリアに出ると雲が目まぐるしくあがってきては消えてを繰り返し、まるでタイムラプス撮影をしているような速さの動き。なんとも幻想的でした。

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樹林帯を抜けた!

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栗沢山は岩場の映えるポイント。

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爆風で飛んできそうです

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行ってみたい!アサヨ峰はまた今度ね

残念ながら甲斐駒ヶ岳は雲に隠れて姿は見れず残念でしたが、アサヨ峰に続く稜線に、鳳凰三山のオベリスクがみえて
思わず、”ありがとー‼︎”と宇多田ヒカルが叫んだ気持ちがわかりました。
アサヨ峰は時間的にパスしましたが、南アルプスの山深さを知りました。

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ありがとう~~‼

【 2日目 】

 翌日は快晴の甲斐駒ヶ岳へ行きます。
仙水小屋付近は苔むした樹林帯の中を行きます。良い雰囲気。
仙水峠直前樹林帯を抜けると突然ガレ場の斜面がドーンと現れとても不思議な風景でした。(宇多田ヒカルはcmでよじ登っていた、、、)

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ドーンッと現れた!

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朝の光を浴びながらその中を歩いていく

仙水峠からはまあまあの急登です。
時々景色が開けるところから、栗沢山、仙ケ岳、そして富士山の姿までもが見れました。甲斐駒ヶ岳の山頂も近づいてくるに連れ大迫力な雰囲気。
六方石の先から、岩場の急登の波線ルートを行くか、通常ルートを行くか悩みましたが、安全パイで通常ルートで行きました。
(ヘルメットもなかったしね。岩好きジュリさんにとっては行きたかったかな?また行く機会があればチャレンジしてみたい!)

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急登を経て

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今日はよく見える~

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いざ甲斐駒へ!

花崗岩の岩と白いザレ場のルートはいよいよ甲斐駒ヶ岳といった雰囲気に。
青空に映えます。
ゆっくり歩いて登頂!

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白い!ザレてる!大変!でもきれい~

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やった~!甲斐駒山頂

絶景が広がります。富士山から、北岳、中央アルプス、八ヶ岳などなどが見れます。そして、黒戸尾根からは沢山の登山者が登ってきます。(いつかは黒戸尾根から登るぞー!)

あまりにも気持ちのいい天候だったので、岩のテラスでお昼寝zzz

あぁ幸せ〜。そんな訳でのんびり百名山を堪能できました。
駒ヶ嶽神社本社などへも立ち寄りお参り。日本の山は神の宿る場所、信仰の対象なんですね。
帰り道に摩利支天にも寄り道をしましたが、摩利支天から山頂の方を見るとキレ落ちたオーバーハングの岩場になっていて、とてもかっこいい。そこに沿う形で湧き上がるガスも演出のされたかのようでした。
見る方向によりまったく違う山の姿を見せてくれました。

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うわ~

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カッコイイ!

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下山は双子山ルート

テン場に帰って各自持ってきた、夕食とお酒でカンパーイ。
私はミニサイズのビール缶です!
で、じゃがりこポテサラを作ったり。
ジュリさんは色鮮やかなパプリカを持参。山でもちゃんとフレッシュなものを食べるのもいいですね。

んで、鈍臭い私は、、、、
焼き鳥の缶詰を持ってきたは良いが、一口食べた後、二口目を食べようとした瞬間、、、
ひっくり返して焼き鳥を全て地面に落としてしまいました。。。ガーン、、、
と、そんなやりとりを聞いていた、隣の隣の席で食べていたお父さんが見かねて、”食べ終わったしこれあげるよ”とサラミをくれました。なんと優しい〜

そんなこんなで、プチ宴も終わり2日目終了です。
明日の仙ケ岳に備えて、早々と就寝しまーす。

つづく。

記)パロ

【 3日目 】

 夜中にパッと目が覚めた。12時頃。あ、雨が降ってきた。
ジッと耳を澄ましていると、テントをたたく雨音がだんだん強くなってきた。
うわっ、雨が早まったんだ。こりゃもう仙丈ヶ岳無理かも…涙
そんなことをうつらうつら思いながらまた眠りに落ちた。
次に目が覚めたのは、2時。隣のテント、パロちゃんのテントからガサゴソ音がする。
雨の音も止んでる。
そこで一気に自分の気持ちにスイッチが入った。行けるっ!のかも!
2人で朝ご飯をしっかり食べて、ヘッデン点けて仙丈ヶ岳目指して出発しました。

真っ暗な中、一瞬道迷いしそうになりましたが、運よく若者3人組に助けられ元の道に復帰。小仙丈ヶ岳までの道のりをひたすら登って行きました。雨はなんとかまだもちそう。でも、早く進まなきゃ。ガスガスの景色が待っていると思っていたのですが、途中、1日目に登った栗沢山や、ちらっと北岳かも~、みたいな景色が見えたりしはじめ、テンションが少しずつ上がっていきました。

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樹林帯の中を進む

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樹林帯を抜けたらハイマツ地帯

小仙丈ヶ岳に着くと風ビュービューでなんだかやたら寒くて、あれ、私ちょっと気持ち悪いかも。と予想外の気分が襲ってきてびっくり。パロちゃんに話すと、ここで撤退するのもありですね、と的確な判断。でもそれは残念過ぎるから、ちょっと風除けて上着着て温かいもの口にして様子見。段々となんとなく回復。ホッとしました。このまま登り再開できそう。今日は暑くて、ほぼはじめからTシャツのみで、そのTシャツが朝も早いし乾く暇もなく汗でびっしょり。肌を触ると、めちゃ冷た!山での服装は難しいと改めて思いました。

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暖をとりながら調整中~

小仙丈ヶ岳までくると、辺りはブッシュ。段々と岩場も出てきて、とても楽しい登りになってきました。あ~あそこで撤退にならなくて本当によかった!

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段々お天気も回復

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雲が切れてきた

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仙丈ヶ岳を目指して楽しい稜線歩き!

お天気も晴れ間が出てくるほどになってきて、まさかのラッキーディ。ぐんぐん歩けます。南アルプスの山々が色々見え、仙丈ヶ岳も、カールも美しい。時計回りにまずは左から昇るルートで山頂を目指します。この判断がとても良かった!山頂直下で雷鳥親子に遭遇~ お母さん雷鳥は6羽の子どもを連れてのお散歩。こんなに間近で見られるとは感激!とっても嬉しかったです。雷鳥独特の鳴き声も届いてきました。

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仙丈ヶ岳登頂!

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突然現れた雷鳥観察でみんなあたふた

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こんなに間近でじっくり観察できるなんて

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仙丈ヶ岳を臨む藪沢カールを見上げながら

下山は一目散に。当初の予想ではお昼前に降り出すだろうから、それまでに下山完了してテント撤収しようねという計画。絶え間なくお喋りしながらも、どんどん下っていきました。テント場に戻ると、昨日に比べてテントの数はグンと減っていました。私たちも急いでテント撤収。

お世話になった快適な長衛小屋のテント場に別れを告げて、バス停向かって歩いていると、道の向こうの方からバスの運転手さんが私たちに向かって何か叫んでいます。
乗っていくか~い??と、まさかのお誘い!
えっいいんですか~ とっても嬉しい!!
歩きにして10分ほどの短い距離だけど、テント泊装備背負うと地味に上り調子でしんどいこの道。とてもありがたかったです。運転手さん、ありがとう!

バスは下山の登山客でぴったり満席に。道すがら、沿道に連なるように咲くヨツバヒヨドリにアサギマダラがふわふわ舞っています。延々と続くヨツバヒヨドリにアサギマダラも延々とふわふわ~ その数、かなりなものになるのでは??とひたすらびっくり。

車窓の景色を見つめながら、今回の3日間にわたる南アルプステント泊に思いを寄せていました。本当にこれてよかった!素晴らしい体験の連続でした。パロちゃん企画してくれて本当に感謝しています。来年、また南アルプスに来ようね!そして、あのリンゴのおばさんのお店にも寄り道したいです。

記)ジュリ

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