<基本的考え方>
山行中に発生する可能性のある「仲間の負傷」への対応を模擬山行中に実体験する。
以下の各項目についてはメンバーで講師役を決め、講師が事前学習し、メンバーに説明するスタイルをとる。
①一次処置訓練
・止血(直接圧迫止血)
・捻挫(テーピング)
・骨折(腕、足の場合の固定方法)
②救助要請訓練
・現在位置の確認
・現在位置の第三者への伝え方
・連絡方法(携帯電話、伝令)
・連絡内容
③搬送訓練
・搬送場所の選択(最寄登山口、ヘリ救助が受けられる場所)
・搬送方法(背負い、担架、難所の通過方法)
・救助を待つ間の体制(状況によってはビバーク)
<訓練方法>
1.全員を4~5人の班に分ける。救助要請、搬出などは班単位で行う。
2.ショートコースのハイキングを設定。全員で歩く。
3.あらかじめ決めて置いた時間で、負傷者が発生したと想定。応急処置、救助要請、搬送を行う。(発生時間、負傷者役、負傷内容は参加者には内緒)
4.救助要請訓練は実際に留守宅役(警察役:下界で電話を受ける役)に電話をする。
5.実際に搬送の大変さを体験する為、登山口まで搬送を行う
<メンバー>
A班:キヨ、めぐち、カブ、なべちゃん、toyo、シズ、もも
B班:zekou、もっちゃん、こうじ、toriya、ずみ、ガビ
C班:くろ、ふみふみ、ナオト、リコ、ジョコティン、にっさん、体験Nさん
統括:たろー
後から参:つよっさん
留守宅対応:はる
<コース>
朝明P(7:30)~中峠(9:20)~通報訓練・ファーストエイド訓練(9:30~12:30)~搬送訓練~金山(13:10)~羽鳥峰峠(13:50)~朝明P(14:50)
<みんなの感想>
○たろー
今回はより実際の事故に近い体験をしてもらう事を目的に、事故発生→応急処置→救助要請(通報)→搬送 を実際にやってもらいました。
限られたメンバー、資材、厳しい地形の中で仲間を助けるという事がいかに難しい事か体験頂けたと思います。
まずは怪我をしない為の技術、体力を身に着け、そして怪我をした場合でも被害を最小限に抑える為の努力につながればと思います。この訓練は繰り返し行っていきましょう。
○くろ
1.ザック担架は使えない
3つのザックをカラビナでつなぎ、持ち手用にスリングを取り付け、左右3人ずつに分かれて6人で搬送しましたが、道幅が狭い場所は危険過ぎて使えないと感じました。また、要救助者をザックに固定しないとどんどんずれていくことも分かりました。
2.ザック背負い搬送
搬送者の歩行技術が重要だと感じました。また、後ろで補助する人のスリングさばき一つで歩きやすさが全然変わることも分かりました。
何度も訓練して、誰でもいつでも使える技術にしておくことと、メンバーの技量を判断し、適切な搬送方法を選択することも重要だと思いました。
○なべちゃん
今回、講師としては、全然でしたが、救助要請は自分の好きな沢登りでは、必修だと思いやらせて頂きました。一度、訓練してなんとかヘリは呼べる自信はつきました。
そのほかにも、応急処置のテーピングの仕方、傷口の洗浄、圧迫時間、副え木の使い方など初めて知りました。
緊急搬送の方法も初めて知りました。
ファストキット、持ってるだけでは駄目、知ってるだけでは行けません。
体験してなんとかできるようにならなければ、いけないなと思います。
今後も、機会があればさらに的確にこなせるようにしたいと思います。
ただ、たろーさんを背負い搬送はできないことは、良くわかりました。
救助要請をできればと思います。
昨日は、貴重な体験ありがとうございました。
○キヨ
やはり、実際にやってみて良かったなぁと感じました。特に、テーピングのやり方、三角きんでの足首固定、ザックを使った搬送、、、事前に予習してイメージはしていましたが、理解度が全く違ってきます。また、これはこうした方がいいなとか、こんな方法があるとか、みんなで意見、知恵を出し合ってやれたのは、ガイドブックを読むだけでは得られないところでした。
次回もみんなでワイワイ楽しみながら、学びたいです。
○にっさん
色々と準備していただいて、事故の大変さが体感できました。
定期的に行うのは賛成です。
山の事故を減らすために鈴ハイメンバー以外に広く、山の歩き方~応急処置までみたいなどなたでも参加できる体験会が出来たらと願います。
○toyo
登山講習会、特にレスキューや応急処置関連は、タローさんが言っていた様に何回も繰り返し行う事が必要と考えます。
慌てず、的確な方法が自然と行動に移せるまでが理想ですが。怪我の状態はいつも同じではないし、判断も分かりづらいですよね。
会にお金があれば、消防署とかでの講習会に皆で参加できる機会があればなぁとかも思いました。登山家の方に話を聞く機会も良さそう。
外部からの講習も新鮮かもと思いました。
もちろん、会に専門分野の方がいるので、今回、とても勉強になりました。ありがとうございます。講習なので、たくさん人がいましたが、実際の山では人数も限られてきます。自己責任で山に入る自覚をしっかり持たねばと改めて感じました.
○ガビ
先日のレスキュー訓練、ありがとうございました。
参加して良かった点は、実際に体感することができた点です。
具体的には
・個人持参キットの確認(各自がこれはよい!と思っているモノを知れた)
・止血法(止血後ガーゼ剥しNGとか、肌直ガーゼ以外は汚布もOKなど)
・足首固定(テーピングや三角巾を実際に巻かれる経験で交差位置等で固定具合の違いを実感できたこと)
・担架運びの危険さ、難しさ(道幅、少しの段差等)
また、会のメンバーの多くが体験&知識を共有できたことがよかったです。万が一の時に必要な最低限の知識・判断力を共有できているというのは、今後の会の山行に参加する上で心強い(し、私も他に迷惑かけるリスクが減る)と思います。自然相手のスポーツで全てが予測できる訳ではないので、最低限の知識共有の大切さを再認識した次第です。たろさんはじめ、既に同様の訓練をしてきているメンバーの参加・指導にも感謝です。今後もこういうの、大切にしたいですね。ありがとうございました。
○こうじ
①救援要請
事故発生し救助要請のヘリを呼ぶ。救助要請に必要な情報を整理して警察役に実際電話して連絡。警察役はるさんがリアリティがあってよかった🤭現在地の把握と負傷者の状態等の説明、ヘリ救援希望地点の設定が大事。
②けが人タンカ搬送
空のザック3つを連結しタンカ作成。開けたヘリ救助地点まで運ぶ。男性1人を5人で運んでちょっとした距離でも相当大変だということ実感。コースに傾斜があったり狭かったりすると難易度格段にアップ。やっぱりプロはすごい。
③応急処置
止血。泥とか洗い流してしっかり押さえる。穴開けたペットボトルキャップを今後常備したい。
足首捻挫、直足テーピングよりも靴ごと固定がいいみたい。縛り方、締め付けポイントしっかりポイント掴まないとグラグラする。
骨折、牛乳パック(展開したもの)、新聞紙、ストックなどが添え木に。三角巾いろんなシーンで利用価値大。固定の仕方は自分でできるよう練習しておこう。
ファーストエイドキットを購入して臨んだが持ってるだけではダメ。何が入っているのか、どうやって使うか、足りないものは補充など予習しよう。
④けが人背負い搬送
ザックからにして逆さにする方法、ストック足掛けする方法で10分ずつ小柄な女性を背負って稜線歩き。合計20分。休み休み1時間くらいは行けそうに思った。でも長時間は難しいし、2人分の荷物は他メンバーで背負わないといけない。最低4人いないと厳しい。負傷者が男性だったり少人数だったり長時間だったり暑い時期だったらもっとやばいな💦
自分が負傷者になって痛いまま病院に着くまで何時間もかかるのも想像するとゾッとする。すぐにヘリを呼んでほしいな。
なにかと目にする耳にする事故対応。やってみて大変さ、難しさを実感する。身につけてないといざという時にできない。今回の体験は貴重だった。
○もっちゃん
捻挫をした場合三角巾を使って靴の上から固定する方法、足を骨折した場合ばらしたストックを使って固定する方法、腕を骨折した場合、上着を着用したまま上着を安全ピンでとめて固定する方法、などなど知らないことばかりでとてもためになりました。
ファーストエイドキットは、あれもいるこれもいるとどんどん増えていって厳選するのが難しいので、いろんな人の意見や本やネットの情報を参考に絞り込んでみてください。
牛乳パックは背中に3~4枚しのばせておこうと思いました。骨折した時の添え木代わり、緊急時の火おこしの着火剤として、まな板代わりなどいろいろ使えます。
来年参加されるかたは、予習をしていくことをおすすめします。負傷した時の対処方法を少しでも知っていれば、みんなでいろんな意見がでて教え合うこともできたくさん勉強になると思います。
○ナオト
ファーストエイド、止血法、足首固定法など大変 分かりやすく教えて頂きタローさんをはじめ講師の方々にとても感謝しています。
◎搬送訓練に ついて
○ザック連結担架搬送(複数人搬送)は道幅の広い 登山道では有効ですが狭い道の 搬送は困難だと 感じました。
○ザック背負い搬送は3種類の方法で試しましたがそれぞれ一長一短あり被災者・搬送者双方に 負担が少ない方法はザックと 搬送者の間に被災者を 挟んで搬送する方法がモアベターの ようでした。
先導者 1名、搬送者(被災者)、後方からスリングでの補助者の体制が良かったようです。
今後は急坂の登り下りをどのようにサポートしながら通過出来るかの訓練をしてみたいと思いました。
○ヘリコプターでの救出場所までの搬送初めての山域の場合ヘリ救出可能な空地を選定するのが 難しい。(特にこの先の状況がわからない場合は先行者が探りに行くとか)
やはり往路登山中にヘリポートとして可能な空地か❓搬送可能な登山道なのか❓を意識しながら登山しないといけないと感じました。
○ふみふみ
鈴ハイ登山講習会。
専門知識を聞く、読む、見る、教わるだけでは習得出来ない「体験する」時間を持つことが出来ました。
実際に救助された状況を前日に遭遇した話も聞けました。
各自持っているファーストエイドキットも見れたり、機能を知ったり、身近な物で代用できる事も、
専門知識のあるメンバーからの基本.応用処置も、実際にみんなで取り組んでみることで、不明だった点も解消され、
身体で覚える事の重要性も学ぶ事が出来ました。
日頃の企画内でも、確認し合ったり、新しい情報を交換しながら、学び習得継続して行きたいと思いました。
○カブ
今回は、大変勉強になる山行に参加させて頂きありがとう御座います。
今回自分がなるほどと思ったことも含めをリストアップしました。
・警察への救護要請
→電話する前に、伝える内容をメモして整理した方が電話の時に焦らない。
→かける先は110でよい
・切り傷
→アルコール消毒は逆効果きれいな水で洗い流すだけで十分。
勢いのある水で汚れ落とし、清潔なガーゼで痛いくらい強く押さえつける。5分、10分程度で押さえ止血できたら、絆創膏や、包帯を巻く
→ペットボトルの蓋の中央にキリで穴を開けた蓋を常備しておくと、傷口の洗浄時にペットボトルの水を使えて便利
・捻挫、骨折
→足首が、捻挫もしくは折れてる場合は、靴を脱がないこと。脱いだら2度と履けないため、足首の固定は、靴の上から行うこと。
三角巾での固定は、長さが足りず男性は届かないかも。スリングでも試してみたが、包み込むように縛ることができず、三角巾より固定が弱い様に感じた。
三角巾に変わる何かをみつけたい。
→テーピングは太いのがいい。細いのは指の固定程度にしか使えず汎用性がわるい。
→骨折した手指のテーピングは両隣の指もまとめて固定する
→牛乳パックは、前腕、手首、肘、足首の添え木として、使用できるので、便利
・負傷者搬送
→ザック担架の場合、担ぎ手は、普段人が歩かない場所を足元が確認しづらい状態で歩くので転倒の危険大。
かけ声、合図、チームワークが重要
→ザックでの背負い搬送の場合、登り坂の時の周りの人にスリングで引っ張ってもらうと、担ぎ手はかなり楽(アシスト自転車みたい)
→担ぎ手の方が、負傷者より身長が低く身長差が大きい場合、負傷者の足が地面についてしまい大変。
○リコ
【C班メンバー】
くろさん、ふみふみさん、にっさん、ナオトさん、ジョコちゃん、りこ
【訓練の流れ】
持ち物の確認→携帯電波、現在地、登山道の確認(歩行中)→応急処置(止血、捻挫、骨折)→搬送(4種)
【持ち物の確認】
無駄なものを持たないようにするために(持っている物の重複など)事前に確認をしました。
<個人的感想>
・確かに山行ごとに(特に荷物を減らしたい山行とかですかね。) 、グループ全体で何がいくつ必要なのかという擦り合わせを行う事でムダが減り、
荷物も減らせて効果的なのではないかと感じました。
【電波、現在地、登山道の確認】
30分おきにそれぞれの確認を行なった。
○現在地確認
正しい自分の居場所を伝えるためにも、常に自分の居場所は地図上で確認しておくべき。やっぱり地図読みは大事。
○携帯電波の受信状況
たまたまC班メンバーは、au, DoCoMo, Softbankの携帯を持っていたので各ポイントでそれぞれの携帯電波の受信状況を確認。
<個人的感想>
・今回の山行ではSoftbankの電波が一番受信しやすい事がわかった。その電波受信のいい携帯を持っている人がヘリ要請連絡者になった。
○登山道の確認
もし怪我人を搬送しなければならない場合、自分の歩いている登山道はそれが可能なのか考えながら歩いた。
<個人的感想>
・常にこのような事を考えながら歩くのは難しいかもしれないけど、怪我人を搬送する事を想定しながら歩くといつもと違う気づきがあった。
その経験が今後何かしらの判断を迫られた時の判断材料になるのかも。。。常に危険と隣り合わせの状況にいる以上、普段の山行でも、
これに近い確認はしておいてムダはないと感じた。
【応急処置】
流れ: とりあえずやってみる→周りが指摘を入れる→最後めぐちチェック
○止血(処置担当 りこ)
とりあえずマニュアルを見る事なく、自分の持っているものでやってみた。とっさにタオルを取り出し、傷口より心臓に近い箇所を縛り、
腕を心臓より高く上げてみた。
<周りからの指摘事項>
①まず傷口の洗浄
②止血は基本傷口を圧迫する事
③血に触れないように手袋を使用する事
<個人的感想>
非常にお粗末な処置でした。事前にいただいたマニュアルは読んでいたものの、頭からすっ飛んでいた。実際事故が起こったら、自分はこのような
状態に陥るのかもとも想像できた。
とりあえず、マニュアル等、何も見ずに怪我人が目の前にいる事を想定してロールプレイしてみるのもいいかも。その状況をみて周りが指摘、アドバイスする。
ここで失敗する事でより記憶に鮮明に残ると思う。(実際すごく鮮明に覚えてます!)
<その中で得た知識>
・ペットボトルの蓋に穴を開けたものを持っておき、それを自分の飲み水に装着。傷口を洗う際に使用する。飲み水を無駄に使わなくて済むし、傷口を洗いやすい。
・手袋を持っていなかったのでビニール袋で代用。めちゃくちゃ処置がやりづらかった。手袋は絶対必要と感じた。
<めぐちチェックの結果>
・とりあえず、キレイなガーゼを患部に当てその上からタオル等で押さえて止血。血が止まってもそのガーゼは絶対剥がさない。再出血の可能性あり。
その上から、包帯や防水フィルムを貼る事。
○捻挫
そのまま歩かなければならない事を想定し、靴の上からテーピングする方法を試してみた。
<メンバーの疑問>
・貼るテープの固定点の場所がわからない。
・服の上からでは剥がれてくるのでは?
→メンバーのアドバイスにより、とりあえずズボンの裾をめくり、足首の少しうえにテープを巻きつけるそれを固定点として、テーピングを行なった。
<めぐちチェックの結果>
・テープ固定点のためのテーピングもっとゆるくテープにシワができるくらい。腫れてきた場合血の流れを止めてしまう。
・私たちはテープをクロスさせて足首を固定しようとしていた。
→捻挫、骨折の際、基本テーピングはクロスさせてはダメ。クロスで巻く事でどうしても巻いた箇所が圧迫される。
腫れてくると血の流れをとめてしまう事になる。テーピングは固定点から真っ直ぐ貼る事。それでも十分固定できる。
○骨折
足を骨折した事を想定して処置を行なった。
<私たちの処置方法>
・牛乳パックを骨折した箇所に当て、テープで数カ所巻いて固定した。
<めぐちチェックの結果>
・状況にもよるが、基本牛乳パックに足を置くだけでいい。テーピングはいらない。腫れてきた際、圧迫してしまうから。
【搬送】
○ザック三個の連結:
<個人的感想>
・カラビナがある事で簡単に連結する事が出来た。
・ザックの紐はきっちりしまう事。踏んで転倒など、二次災害になりかねない。
・6人息を合わせて声を掛け合いながらの方が動きやすかった。
・スリングを6箇所に取り付け搬送。スリングは肩にかけた方が楽。
・スリングの長さはすべて同じ長さになるよう調節するとバランスが取りやすい。
・先頭を歩く人が段差など、危険箇所を、後ろに伝える事も大事。
・怪我人をザックの担架に乗せる際、1人頭側1人脚側で移動させた。
※ふみさんの教えてくれた負傷者移動方法が、ムダな体力を使わず、腰も痛めにくく、効率的!お仕事で使われているワザらしいです。
ここでは説明難しいので記載できませんが、とても勉強になりました。
○背負う三種(①ザックそのままの方向/②上下反転方向/③そのままの方向でストックを使う)
<個人的感想>
・一人10分ほどで、無理せずこまめに交代、一人だったらこまめに休憩するのがいいと思いました。
①ザックそのままの方向で
<個人的感想>
背負う側
・案外楽に背負えた
・立ち上がる時、介助必要。
ストックを支えにすれば立ち上がりやすい。
1.搬送者の足を背面から片側ずつ持ち上げる人(1人ずつ)
2.人数がいれば、前でストック渡す人。
・声をかけ合いながら立ち上がる。
・立ち上がったあと、腰ベルト必ずする。安定感が全くちがう。
背負われる側
・太もも痛い。※身体が大きいと特に
・股関節が硬いと股関節を開いている事が辛くなってくる。
・背負う人が小さく、背負われる人が大きいと地面に足が擦る。足を怪我している場合だと辛いかも。その場合はストックを使って担ぐ方法にするなど、
臨機応変な対応が必要かも。そうするといろんな搬送方法を知っておくべきと感じた。
○ザックを反対にして背負う
背負う側
・ショルダーベルトが肩に食い込み痛い。
肩にタオル等を挟むと痛み軽減になるかも。
背負われる側
・背負われる側はこの方が楽かも。太ももの痛み軽減される。ショルダーベルトの太い部分が太ももにくるから。
○ストックを使って背負う
背負う側
・比較的背負いやすい。
ただ、搬送者の足が左右でブラブラ揺れるのでバランスをとって歩かなければならない。
背負われる側
○ストックが直接身体に触れていると痛い。
ストックに座布団、タオル等を巻くといいかも。
【今後の訓練のアイデア】
心肺停止状態の際の処置。消防署とかで、プロから講習を受講。
処置方法はどんどん変わって行くので、定期的にみんなが受講。
【全体の感想】
有意義な訓練でした。たった1日でしたが、様々な事を考え、学びました。準備、訓練実施にあたっていただいた方々、お仕事お忙しい中大変だったと思います。
ありがとうございました。これを機にとりあえず応急セットをもっと充実させなければということと、(あまりにもお粗末だったので)セルフレスキューに
関しては継続して訓練を続けなきゃと感じました。
○toriya
レスキュー訓練では資料や備品準備など労をとって頂きありがとうございました。
救護される側の怖さも良くわかりました。
傷病者役の人に転倒や枝など衝突に備えてヘルメット装着が必要に思いました。
個人的には転倒が怖くて担ぐ訓練をパスしたことが反省点です。
○zenkou
〇セルフレスキュー訓練感想。
ありがとうございました!
やっぱり実際に体験してみると、忘れていることも含めて勉強になりますね。
出れる限り次回も出ようと思います。
自分は実際どんな流れで訓練が行われたのかを残したいので、ざっくり当時の流れを。
それと感じたことを伝えたいと思います。
〇実際の流れと所感。
①朝明でメンバーは各班に分かれる(今回は6人前後で3班)
②班ごとに少々間隔を開けて中峠へ向かう
③スタートから30分ごとに現在位置確認を行う
④9時半になった時点で、その場所(今回は中峠より金山方面に10分ほど歩いた稜線上
でした)で各訓練へ
⑤全体説明を受けた後、各班それぞれの場所に分かれ、A→B→C班の順に地上のはるさ
んを警察に見立て実際に救助要請の電話をする
⑥連絡待ち、あるいは、終わった班から、自分の持っているファーストエイドキットを
出して確認し合う。
⑦それぞれの持ち物を使って、順次班ごとに、負傷時の対応を実施していく。
⑧前腕切創時の止血順序学習、実際の処置方法を各自で議論した後、めぐちから講評を
もらう。
→泥や土がついている場合は痛いのを我慢して水とタオル等で汚れを取る。
→傷口直には、消毒された綺麗な布か、ガーゼをあて止血するが、なかなか止まらな
い場合は、そのガーゼの上に血を吸えそうなガーゼやタオルを重ねて止血する。止血し
たら、傷口直のガーゼだけを残して、ガーゼごとフィルムなどで保護する
☆血が止まっていれば、傷に直に貼れるパッド(傷にくっつかないもの)とフィルム
での保護でも充分
⑨足首捻挫への対応。靴を脱いで、テーピングでの足首固定の実施、靴を履いた状態で
三角巾を用いた足首固定の実施
→足裏をすね方面へしっかり引っ張り、足首が90度になるようにきつく固定する。固
定することで血液の流れが悪くならないよう、足の指を必ず見えるようにする。骨折の
際のギブスも足の指が出ているのはそのため。
⑩足首骨折への対応。ストックの一番先端部分を引っこ抜いて、それと三角巾で固定の
実施
⑪⑩まで終わった班からザックを三つからにしてザック担架を作り、実際に一人中峠方
面へ運んでみる。
→ 一人を大人数で持つので軽そうなイメージだが、体制がかなり低いため、持ちづ
らく長いこと持てない。
→ 搬送する側の足元がほとんど見えないので、一歩一歩足元を確認しながらゆっく
り進まねば担架ごと滑り落ちてしまう
→ いつザックを空にする必要があるかもわからないので、中身はスタッフバックな
どで小分けにしておき、出しやすくする必要がある。
→ ザックにはいろいろなストックを固定したりするようなベルトがたくさんついて
いるが、担架にすると、それが地面に垂れて踏みそうになり、何回もつまずきそうにな
ったので、不要なベルトは短くするか、結んでおく必要があると思った。
⑫ザック担架は使い勝手、ポイント等見えたところで一度全チーム終了。今度はザック
搬送で13時半を目途に実際に交代しながら金山~ハト峰方面へ歩いてみる。
→ 10分から15分くらいで交代したほうが、運ぶ方が無理せず安全に運べる。
→ 今回は形の学習。実際足を負傷しているはずだが、負傷者役の足が地面にガンガ
ンあたっていたので、足が地面にあたらぬよう工夫する必要があると思った。
⑬13時半時点で、通常の登山スタイルに戻り、各チーム下山。
以上です。
○めぐち
今回、登山講習会に参加するにあたり自分なりに自己学習を行いました。昨年にも講習を受けたザック搬送などの方法は頭に入っていましたが、実際にやってみると新たな発見がありました。
ザック担架は広い場所でないと搬送者にも危険が及ぶ事や、ザックでの背負いは搬送者の誘導に気を付ける事はもちろん大切であるが背負われている人の頭部や足が引っかかる事などにも注意が必要だと感じました。
救助依頼の電話では講習なのでしっかり意見をまとめて伝える事が出来たと思いますが実際には…どうなるのでしょうか?何度も訓練する必要があると思います。
また、今回は中峠まで救助者を移動すると伝えましたが行けなかったかもと考えると簡単に伝えては駄目なのかもと思いました。
応急処置に関しては、病院とは違い限られた資源の中で処置をすることは大変難しく工夫が重要と感じています。自分でも講師を行う前にかなり調べ試しました。講習等で色んな人の意見を聞いて実践して良い方法を見つけて行きたいと思います。
今回は怪我に対しての講習でしたが、山行中には病気に対しての知識なども必要だと感じています。機会があれば怪我だけでなく病気に対しての講習などを行っても良いのかと思います。
○とー
貴重な体験会をありがとうございました。
実際の現場で冷静に対処できるか?
実際に救助できるのか?
救急搬送はこんな方法があると知る以上に、それがとても困難であることがわかりました。
頭の中で描いていたよりずっと大変だとわかったことがまず一歩、これからに役立ってくると思います。
まずは応急処置に備え、救急セットを見直そうと反省しました。
○ジョコティン
応急処置では、怪我をした部位の固定を体験しました。きっちり固定されると、何故か安心を感じました。実際に怪我をして、痛みや不安のある時、ちゃんとした応急手当てをしてもらえると精神的にも落ち着くと思いました。
救助要請は自分達のパーティで要請する事もあれば、別の登山者の事故に遭遇して協力が必要な場合もあると思います。パニックになる事もあるかもしれないけど、電波のある所に走り出す前に伝える必要のある情報をメモする事が大事です。
搬送はいろんな方法を試すことが出来ました。
担架搬送は日頃訓練しているような人でないと、負傷者も搬送者も危険だとわかりました。
ザック搬送が安定しているように感じました。
私は担ぐ体験はしていませんが、長時間1人で背負うのは負担が大きいので、何人かで交代する計画を立てて搬送する事が必要だと思いました。
ヘリ救助を待つ間の寒さ対策として、ツエルトを被せてもらいましたが、やはり薄いツエルトでは頼りなく感じ、寒かったです。昔の重たい布団みたいに、色んな物を重ねて+ツエルトが安心感あるかもでした。
今回の体験さんは登山自体も初体験という若い方でしたが、色んなことに興味津々の様子でした。
事前準備をして下さった方々のおかげで内容のある訓練ができました。ありがとうございました。
○もも
それぞれの講師の方が入念な準備のもと丁寧に教えてくださり、大変よく分かりました。
本当にありがとうございました。
実際に事故に遭うと大きな動揺で、冷静な判断が出来なくなると思います。
パニックにならないよう
予習、実践、復習を繰り返し何度も行い
頭と体で自分に染み込ませていくことが大切だと感じました。
たろーさんが事前にアナウンスしてくださった予習URLも大変ありがたかったです。
これからも何度も読みたいと思います。
事故発生時、たくさんの場所に連絡しないように
ということも、私にとって深い学びでした。
命を大事に、山を楽しみたいです。
○つよっさん
人間一人運ぶ。
これが足場の悪い場所だといかに困難かがよくわかる体験でした。
できたら応急処置でどうにか自力歩行できないか考えたいです。
そのために添え木の代わりに牛乳パックのようなものを使うのはいいことを教えてもらいました。
軽量化といざという時の装備の両立は難しいですがしっかり考えていきたいと思いました。
<写真>
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