<メンバー>
たろー、なお、もっちゃん、CUB
<コース 1日目>
西穂高岳口駅(11:30)~西穂山荘(12:50)
2015年、鈴ハイでの冬の西穂高の記録を見た時、いいなーという憧れ、皆レベルアップして凄いなーという尊敬、一緒に参加していたら行けたのだろうかという不安などなど、沢山の気持ちが込み上げてきて、いつもにも増して、自分もここに登りたいと思った記憶があります。
そして今年、3月の西穂高の企画があがり、忘れようとしていた、一昨年に感じた気持ちが蘇り、登りたい気持ちがぐつぐつ湧いてきて抑えきれず、参加表明させて頂きました。
今回のメンバーは、たろーさんとナオさん、もっちゃんと私の計4人で、今年もバリバリ雪山を登っているメンバーとご一緒させて頂きました。
1日目は新穂高ロープウェイを乗り西穂高山荘までの移動なので、出発もゆっくり。雲一つない最高の山日和の中のんびりスタートしました。
私は新穂高ロープウェイに乗るのが初めてで、少しワクワク。途中で乗り換えがあることにびっくりでした。頂上駅につくと観光客が多く、お手軽に雪山を味わえるロープウェイって素晴らしいって改めて思いました。今まで、ロープウェイはスイカでいうと中心に近い部分を一口だけ食べているようで、少し敬遠しておりましたが、これはこれでありですね。
頂上駅から、西穂高山荘へはしっかりトレースがあり、ガスっていても迷わずにたどりつけそうです。
ランチの時間には間に合いませんでしたが、それでも、お昼過ぎには西穂高山荘に着きました。テントを設営した後は、時間がたっぷりありましたので、私の希望で雪洞作りをすることになりました。雪を掘ると、地元の北海道に戻った様で、懐かしく、テンションが上がります。
みんなで掘ると思っていた以上に簡単にある程度の大きさにできたので、私一人だけですが、その雪洞に泊まることにしました。
泊まれるようにサイズを広げ、最終的には、高さが中腰になれるぐらい、幅は二人が寝転がれるくらいと、一人用のテントより遥かに快適な空間になりました。ツエルトで扉をつければ、もう、そこはカプセルホテルの様な安心感とプライベート感です。
雪洞を作りの後は、もっちゃんが作ってくれたおつまみとたろーさんが用意してくれた鍋を囲みながら、宴会が始まりました。相手の褒め合い大会みたいな飲み会で、雪山に野宿しているのに、そんなことすっかり忘れて、笑いながら、幸せな気分になれる、楽しい時間でした。
<2日目 コースタイム>
西穂山荘(6:00)~独標(7:15)~西穂高岳(8:30~8:50)~独標(10:00)~西穂山荘(10:35~12:00)~西穂高口駅(12:50)
二日日の朝、夜中からずっと続いていた強風+雲の中、日の出前からスタートしました。
「こんな天気で、景色は見られるのだろうか。」
「昨日のうちに途中まででも登って景色を堪能しといた方が良かったのではないか。」
と、メンバー全員が思っていたと思いますが、だれもそれを口には出さず、黙々と頂上を目指します。
途中、ガスの中にピンク色の日の出が現れ凄く幻想的でした。
歩いているうちに、風は少しずつ弱まり、独標に着くころには青空も徐々に見えるようになってきました。
独標の手前で、私は結構緊張していました。岩にへつりながら進む場面で、ザックのサイドポケットにパンパンに物を入れていたせいで、ザックが幅広になり、体がどうしても岩から離れてしまい、バランスがうまく取れなく、ヒヤヒヤしました。
何でも、すぐ取り出せるようにサイドポケットに物を沢山入れていたのが裏目に出てしまいました。独標に着いたときに、パッキングし直しましたが、いい勉強になりました。
独標以降は、岩場が出てきます。でも他のメンバーは難なく進んでいき、流石の早さです。私は、久しぶりに緊張感のある登山というのと、まだ不慣れな岩場+雪のアイゼン歩行に四苦八苦しながら、慌てないことを意識して進みました。度々、もっちゃんが待っていてくれていて、安心しました。ありがとうございます。
西穂高頂上に着くころには、ガスがすっかり消え、我々を待っていてくれていたかのようなタイミングで、澄み切った濃い青空が広がりました。頂上からの景色は360度、絵になる景色で、特に奥穂へ続く雪の岩稜と濃い青空のコントラストは最高でした。
今回は、初めての雪洞作り&雪洞泊に、初めての新穂高ロープウェイ、初めての雪の岩場と初体験が盛り沢山で私にとっては濃い内容の山行になりました。また、西穂高の岩場を雪でも行けたという、これからの大きな自信につながりました。
企画頂いた、たろーさんと、ご一緒頂いた、なおさん、もっちゃん、ありがとうございました。
記) CUB
コメント入力