<メンバー>
たろー、なお、もっちゃん、つよっさん
<コース>
千畳敷駅(9:00)~サギダル尾根~サギダルの頭(12:15)~宝剣岳(14:00)~浄土乗越し(14:20)~千畳敷駅(14:45)
今冬シーズン初め頃、知り合いのレコを見た時に初めてその名前を知りました。
写真で見た私好みのギザギザな稜線、何よりその名前。最近判明しましたが、私カタカナの名前に惹かれるようです。誰かも言っていましたが「浪漫を感じる」ってやつですね。
きっとそこは今までの冬山とは別世界。いつ行けるのかわからないけどいずれ行ってみたい。そんな思いで掲示板に書き込みました。
そこからたろーさんの企画してくれるトレーニング企画に私としてはいつになく真面目に取り組んできました。
アイゼングローブでの岩登り、ロープワークはやはり難しかったですが、段々と慣れてはいきました。ただやっぱりまだ自信がない。しかも今回はリードをする事になるかもというプレッシャーで行く前からかなりナーバスになったりもしました。
そして迎えた当日、RWから降りた千畳敷は快晴微風。今から行くルートがぐるっと見渡せます。相変わらずの晴れ女っぷりに自画自賛です。
祠に安全祈願してから登り始めます。徐々に斜度がきつくなっていきます。ちょっと怖いくらいの雪壁になってきますが今さらどうしようもないので心を無にしつつ岩場の基部にたどり着きました。今思えばここもロープを出すべきだったかもしれません。
この基部もスペースがあるわけではなく急斜面にセルフをとりロープの準備をします。使い慣れない新品の50mロープは絡まりまくり。解くだけでたろーさんの腕がパンクしてしまいました。後から来たガイドさんらしき人はロープをたすき掛けしており素早く岩場を登っていきました。なるほどねー。沢ラーの私達はこういう所に岩での経験不足が如実に現れてしまいます。
たろーさんリードで取り付きます。岩場のレベルとしては一箇所小難しい所がありましたが快適に登れるいい感じ。ただ高度感がありリードは怖いだろうなと思いました。ビレイしてくれていたたろーさんの所までたどり着き入れ違った後はフリーで行きます。少しの距離ですが嫌な感じのトラバースもあり、ここも今思えば確保するべきだったのかなとも思います。
そしてサギダルの頭に到着。言葉にならない絶景。一度行ってみて下さいとしか言えません。
みんなで絶景を堪能してから宝剣に向けての稜線を行きます。覚悟はしていたもののやはりこちらの方が渋かった。大好物なはずのナイフリッジも雪がのっていると半端なく怖い。私の苦手な後ろ向きのクライムダウン。シビれました。
そうしてたどり着いた宝剣山頂。
色々な思いがあり自然に涙が出てきます。こんな事は初めてで自分でもびっくりしました。
経験豊富な人に連れていってもらえば割と簡単に行けてしまうのかもしれません。ただ仲間と一緒に目標に向かいトレーニングを繰り返し徐々にステップアップをしてたどり着いた場所はとても特別で素晴らしいものでした。
今シーズンのこのような挑戦を今後もしていけたら、と思っています。
リーダーたろーさん、ご一緒してくれたもっちゃん、つよっさん、ありがとうございました。
なお
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