メンバー:toriya(CL)、やっさん(SL)
コースタイム
10/15:馬場島(10:00)-大ブナクラ谷出合(10:50)-猫又谷出合(12:30)
-ブナクラ峠(13:45)-赤谷山(16:30)山頂テント泊
10/16:赤谷山(6:30)-ブナクラ峠(8:55)-猫又谷出合(10:30)-
大ブナクラ谷出合(11:45)-馬場島(12:25)
赤谷山(あかたんやま)は剱岳から毛勝三山の主稜線上にある標高2300m足らずの無名の山。これが裏剣の絶好の展望台で、地元有志の手で登山道が整備され、無雪期でも登れるようになったと聞いてから必ず行きたいと願っていた山であります。
【10月15日】
この玄人好み?の山行にエントリーしたのはとりやのほか、ちゅーた、やっさんの3名。
ところが山行の前日、事実上の山行企画者ちゅーたが突然の発熱により痛恨のリタイヤ。このため残ったメンバーは鈴ハイではきわめてレアケースな、長い鈴ハイ生活の中でも余り記憶にないおっさん二人での山行となった。
未明星川集合、人数も少ないので経済的に行こう!ということでやっさん号(ダイハツムーブ)にて一路馬場島へ、馬場島は標高780m、剱岳早月尾根の登山基地として有名だが、我々は早月尾根には目もくれず、ブナクラ谷を詰めて赤谷山を目指すのだ。
オオブナクラ谷出合までは道も歩きやすく快調、猫又谷出合では珍しいヒダサンショウウオをつかまえたりしながら、このあたりはまだ余裕があったなぁ。
徐々に高度を上げながら峠直下のゴーロの急登も何とかクリアして標高1756mブナクラ峠着。
ブナクラ峠ではちゅーたの山仲間「富山のおっちゃん」が手ぐすねを引いて待ち構えていた。さっそくちゅーたへのお悔やみを述べ合い、山の世界では無駄に顔の広いやっさんとはすでにお知り合いのようだ。
ブナクラ峠からは五竜や白馬はじめ後立山の眺望すばらしく、富山のおっちゃんより山座同定指南、さらにこれからのルートのレクチャーを頂き感謝。ありがたくブナクラ峠を後にする。
峠からピークまではまだ標高差は500m近くあり、道も余りよろしくない。テント泊装備に足取り重く、先の中央アルプスでの絶不調の悪夢を思い出す。これはやばいのではないか、もうだめだ、たばっちがいたらなぁ、などとワケの分からぬ思考に支配されかかったとき、赤谷山ピークに飛び出す。そしてここで突然に裏剣がその全貌をさらけ出し、そのドラマチックな展開とあまりの絶景に言葉を失い立ち尽くすおっさん二人。
テント設営後、アーベンロートに染まりゆく裏剣を堪能、五竜のピークからは満月が昇り、いやー長生きはするもんですなー。夜中にテントから這い出したら、富山のおっちゃん推奨の富山平野の夜景もなかなかのものでした。
~2日目に続く~
【10月16日】
夜明け前起床。黎明の後立山、モルゲンロートの裏剣と毛勝三山を心ゆくまで味わい、おっさん二人+1(赤谷山のお地蔵さん)で記念の集合写真。テント撤収後去りがたい思いながら赤谷山発、前日苦しんだブナクラ峠の稜線の道も快調に下る。
ブナクラ峠では馬場島から上がってくる登山者とちょうどすれ違いの時間で、峠はやや混雑。夜通し高速を飛ばしてこれから赤谷山という大阪のおばばから、今の時間なら毛勝三山の猫又山に行ける、ぜひ行ってこいと盛んに勧められる。
が、前日の登りでココロ折れていた我々は、猫又は宿題にして馬場島へ下山をチョイス、おばばになじられながら峠を後にする。そうと決まれば粛々と下山、お昼には馬場島に到着。
下山後のランチは富山平野に下りて海鮮丼でささやかなやっさんの誕生日祝い。ついでにこれからの鈴ハイのことは何から何まですべて頼む、と重い海鮮丼を召し上がって頂いた(後日、やっさんからミニミニ缶のビールのお返しがあり海鮮丼はチャラにされてしまった)。
今回の山を楽しみにしていたちゅーたは本当に残念でしたが、毛勝山、大猫-猫又の猫猫稜線など宿題は盛りだくさんです。次回のリベンジ楽しみにしていて下さい。絶景と静かな山歩きが好きな人、ぜひご一緒に!
記:toriya
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