<メンバー>
とりや(CL)たばっち りかさん
<コース>
7:00水越峠 - 9:20金剛山 - 10:10葛木神社 - 10:55ちはや園地 - 14:00水越峠 (その後 泉州移動でため池のコウノトリ観察)
鈴ハイ野鳥部恒例?企画。
愛知県方面か、はたまた湖北か?
と思われた今年の新春鳥撮りでしたが、意表をついて関西へ。
といっても、距離的にはそんなに変わらないか、かえって近いのか?
交通費は断然安いような気がします。
ということで早朝三重を出てコンカツ山地へ。
テーマは、手乗りで体感するカラ類の体重・大きさ比較。
というのはタテマエで、欲望のままに小鳥たちを愛でたい鳥屋のサガが爆発した企画といえましょう。
野鳥に餌をやるのは昆虫が少なくなる冬場にナッツ類などの脂肪分豊富な餌を供給してあげることで越冬を助ける、という意味があるわけなのですが、見かたを変えれば見たい、撮りたい、愛でたいという人間の都合による単なる餌付け。
ええい、割り切ってしまえ!
と、ポケットに無塩ナッツ、殻付きピーナッツなどをしのばせて、いざ金剛山へ。
いわずと知れた手乗り野鳥の本場です。
水越峠からの登りはいくつかルートがありますが、最初はダラダラとコンクリートの林道を登っていきます。
途中の分岐から右のルートを選び、谷筋から大日岳の山腹をなぞって山頂に至るコースをチョイス。
山道に入ってからはけっこう急登です。
雪はなく、ナメ沢みたいなとこもあって、ナメ沢好きのたばっちが歓声をあげています。
沢からはずれ、まだかまだかと谷をつめていくと鞍部につき、ややなだらかなルートになります。
少し上り返してのっこすように越えると、いきなり売店やトイレのある山上広場に出ますが、今までほとんど人に会わなかったのがウソのように登山者でにぎわっていました。
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お不動さんの階段を登って転法輪寺に参拝してから山頂広場で雪像を見学し、名物のライブカメラの撮影タイムを待ちます。
地面がかなり凍っていて危ないのでチェンスパを装着して歩きました。
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その後、葛木神社を経て、いよいよ鳥撮りタイム。
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ちはや園地に向かう園路はかなり凍り付いていて、チェンスパが威力を発揮します。
道々、ヤマガラの声がする場所でためしにナッツを差し出してみると、ホレきた、とばかりにヤマガラたちが舞い降りてくるではありませんか。
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うあー、可愛すぎる!
しかし素早すぎて撮影する暇なんてありません。
そこは野鳥、完全に人間に気を許しているわけではないのです。
ふだん、撮影のための野鳥の餌付けは云々、と説教たれる私ですが、ここは野鳥が馴れすぎてるからええやん、と自分を納得させまして、歩みを進めます。
さて、ちはや園地のピクニック広場(火気使用指定地)にてランチ。
お餅を煮てぜんざいを作っていると、たばっちがホットサンドメーカーでパンを焼いてくれました。
外がパリパリ、中がほんわかの塩バターパンがめちゃおいしい。
明太チーズパンや、コンビニで買ったサンドイッチも焼いてもらって、これまた美味しい。
やっぱり、冬は温かいランチが最高ですね。
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お腹もいっぱいになったので、鳥撮り本番。
手のひらにナッツを載せてじっと木になったつもりでいると、近くで偵察していた小鳥たちが順番にやってきて、ナッツをさらって行きます。
大きさ順に、ゴジュウカラ、ヤマガラ、コガラ、そしてヒガラがいちばん小さくて軽い。
コガラとヒガラはそんなに大きさが変わらないような気がしていたけど、全然違いました。
シジュウカラ、エナガはきません。
やはり訪問頻度が多いのは圧倒的にヤマガラ。
もともと人懐こい鳥でオミクジ引きの芸を仕込むことができるほど賢い野鳥です。
くわえたナッツを木に隠していた(貯食)と、とりやさんが教えてくれました。
どんぐりの木とか、鳥の貯食の食べ忘れから子孫を増やしているんだけど、ローストしたピーナッツでは芽も出ませんやね(笑)
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理性をかなぐり捨てて野鳥の餌やり器になったあとは、しぶしぶ下山。
とりやさんがなにやら急いでいるのは、次の目的地に早く着きたいからなのね。
予定を変更して、尾根から直滑降のコースで下山。
雪が無くて助かったけど、分岐の林道に合流するまでめちゃ急なやせ尾根を滑るように下りました。
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少しコースタイムが圧縮できまして、車に乗り込むや、岸和田方面へ。
住宅地に囲まれた久米田池でコウノトリを観察するらしい。
いました、コウノトリ8羽。
一時は18羽もいたらしいです。
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おまけにツクシガモ3羽、これも越冬地は九州中心なので珍しい。(三重県にもきますが)
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遠かったけどヘラサギも2羽確認できました。
あとはカワウ、ダイサギ、アオサギの黒服白服軍団、ミコアイサ(別名パンダガモ)などがたくさん。
ミサゴも時々上空を旋回して魚を狙っています。
まわりはビッチリ住宅地ですが、池をぐるりと回る遊歩道があり、池が広いので野鳥も安心して越冬できるようです。
最近までフナの養殖をしていたとかで、小魚類の餌も豊富なのでしょう。
ただ残念なことに、2月には池の水を抜いてしまうとのことなので、鳥たちも移動してしまうのかな。
そうそう来られるところではないので、珍しいところを案内してくれたリーダーのとりやさんに感謝です。
りかさん 記
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