尾瀬ヶ原(燧ヶ岳・至仏山) 2024.4.27-29

〈メンバー〉りー(L)、おすぎ、おけい(記)

〈コース〉1日目:鳩待峠バス停11:30〜山ノ鼻キャンプ場12:45〜龍宮小屋14:05〜見晴キャンプ場14:45

2日目:見晴キャンプ場5:20〜沼尻休憩所7:30〜ミノブチ岳9:30〜俎嵓10:20〜燧ヶ岳(柴安嵓)11:40〜見晴キャンプ場14:30

3日目:見晴キャンプ場5:00〜龍宮小屋5:30〜山ノ鼻キャンプ場6:40〜至仏山10:40〜小至仏山12:00〜鳩待峠登山口13:20

尾瀬の山はリゾートではない💦

1日目

GW前半、天気は良好。私達3人は越後三山を目指して車を走らせていましたが、この時季の越後三山の少ない情報から登山口からリスクが高めの為梓川サービスエリアで作戦会議、その結果越後三山近くの尾瀬ヶ原に決定し急遽行き先を変更しました。3人共越後三山はかなりハードな山行になると覚悟していた為、水場あり、小屋まで開いておりまたテン泊でも小屋の風呂に入れると知りリゾート山行だと一気に盛り上がりました。駐車場に着きリゾート地には必要の無いギア類やロープ、ヘルメットを置き少しでも荷物を軽くします。その代わりにリゾート地だから酒、つまみ、おやつの美味しい物が追加されます。乗り合いタクシーで人数が揃ったら直ぐ出発です。

鳩待峠登山口からはまだ雪が残る木道をツボ脚で歩きます。多少アップダウンはありますがなんせリゾート地だから楽勝です。踏み抜きに注意しながら進みます。途中ミズバショウが咲き始めてます。帰りの乗り合いタクシーの運転手さんによるとこのミズバショウ今年は雪が少ないから咲くのが早く5月中旬には満開になると思うとのこと。また花の黄色の部分がシカやクマの大好物らしく花が熟すと黄色のところがゼリー状になり、これまた美味さが増すためクマさんが必ず出没するから草刈り機で刈ってしまうらしいです。

美味しいのかな?

山ノ鼻キャンプ場から約2時間ダラダラと木道を歩きます、湿地帯にはとりやさんのお仲間も沢山いました。ようやく幕営地の見晴キャンプ場に到着。テント泊はパラパラといました。3テンを張りのんびりします。なんせリゾート地、風呂は17時からの為先にご飯を食べて時間を待ちます。テント代1泊千円、風呂代1回千円です。お風呂でゆっくり温まって直ぐにご就寝チ〜ン。

目の前は燧ヶ岳

2日目

さすがリゾート地朝ものんびり支度して出発。尾瀬ヶ原が霧に包まれて幻想的で綺麗です。この日の朝はマイナス3度のこと、出発からアイゼンを付けて行きます。

霧に包まれる尾瀬ヶ原

尾瀬沼はまだ一面雪に覆われていましたが、陽が登るにつれ溶け始めたように上から確認できます。コースは尾瀬沼からナデツ窪という谷筋を登っていきます。鬱蒼と木が生い茂るところかと思いきや、幅の広い谷で陽は良くあたり暑いくらいです。でも雪はしっかりあるため急登です。おかしいぞ!?ここはリゾート地、リゾート地には急登は無いはずだ、まぁここだけだろうとこれまたリゾート地では言わないNGワードをブツくさ言いながら登ります。

まだ眼を閉じてる尾瀬沼
尾瀬沼をバックに
この谷筋を登る
かなり急登
うっすらと青い

上に登るにつれてますます急登になり、岩場まで登場し、一軍のアイゼンが悲鳴をあげます。俎嵓の山頂直下ではピッケルまで登場。おかしいぞ!?ここはリゾート地、そんな物騒な物使わないはずだ!そしてこの読めない漢字「俎嵓」「まないたぐら」見覚えがある!そうだ谷川岳にもあったぞ!とにかくおっかない所にはこの読めない漢字が使われてる嫌な予感しかしない。そして俎嵓から左手に燧ヶ岳(柴安嵓)が見えたら3人共発狂…

山頂直下の岩場

 (以下尾瀬保護財団HPより一部抜粋)

『燧ケ岳は、「燧ケ岳」とよばれる山頂はなく、5つの山頂がある連峰となっています。柴安嵓と俎嵓は、その中で最も標高の高い2つの山頂の名前で、新潟県側から見ると2つの山頂が並んで見えるため、双耳峰と呼ばれています。
燧ヶ岳双耳峰の東峰を俎嵓と呼び、標高2、346mで故平野長蔵氏が明治22年に奉祠した石祠があり、檜枝岐本村に祭られている燧ヶ岳神社の奥の院となっています。遠くから眺めると、位置によっては俎状に見えるところからその名がついたと言われます。
双耳峰の西峰を柴安嵓と言い、標高2,356mで燧ヶ岳五峰の最高峰です。柴安という名の起源は分かっていません。』

俎嵓頂上

…俎嵓山頂から少し下り、柴安嵓までまた登るのだが壁か?っていうくらい急登に見える。皆んなピッケル刺して四つん這いで登るか、クライムダウンで下ってる。おかしい…ここはリゾート地。

登りで良かった…

リゾート地?なのに...
柴安嵓山頂

柴安嵓山頂からはアイゼンを外しハイマツの間の岩場を冬靴で降りて行き、あ〜あと2時間くらい下ったらリゾート地のホテル(テント)に戻れるわ〜無茶苦茶暑いのでクリームソーダを飲もうって皆んなで「クリームソーダ」を合言葉で下っていると…ラスボス登場。

おかしいな?ここはリゾート地。道間違えたかな?

全員戦闘態勢に入れ〜!!アイゼン、ピッケル装着。

ラスボス登場

無事通過したら、樹林帯の中を下って行きます。

リゾート地に戻り、お目当てのクリームソーダは山ノ鼻キャンプ場の方で見かけた看板でした。だがここはリゾート地、焼肉定食がある!全員飯大盛りで私とりーちゃんは賞味期限切れの500㎖のビール(半額)とおすぎさんはコーラで乾杯。普段500㎖も飲まないから私は直ぐ風呂の時間まで撃沈。

焼肉定食という名の生姜焼き定食、美味い😋
リゾート地でくつろぐ?二人

3日目

ホテル(テント)をたたみ、ずっしりと重たいザックを背負い、行き来た道尾瀬ヶ原の木道を通り先ずは登山口の山ノ鼻を目指します。なんか来た時よりザックが重く感じます。

目の前は至仏山
水面に至仏山が映って綺麗です。

至仏山に登る人はほぼ全員日帰り装備かバックカントリーの人しかいない中、私達3人は至仏山を通り鳩待峠に下りるため、この重たいザックを背負わないといけない。また暑いのと急登のため私とりーちゃんはバテバテ。おかしいな?リゾート地なのにまだ急登、岩場がある…約4時間かけて山頂にたどり着き、ゆっくりして小至仏山を経由して鳩待峠に下ります。こちらは燧ヶ岳に比べると危険なところは無かったです。

テン泊装備での急登...地獄
山頂直下の木道、ここからアイゼン無し。

鳩待峠に下りたら、名物の花豆ソフトを食べました。今回リゾート山行だと思っていましたが、山は中々の辛口でした。

でも3日間天候にも恵まれ、残雪の尾瀬ヶ原なんて滅多に経験出来ないので私は貴重な体験となりました。二人には遠いところまで一緒に3日間お付き合いいただきありがとうございました。

コメント入力