【メンバー】 ita ふみふみ toyo
【コース】 湯の山温泉 6:00~6:50藤内小屋~裏道~8:30αルンゼ出合~12:00前尾根P1~12:30アゼリア13:30
~藤内沢下降~15:00藤内小屋15:30~16:00湯の山温泉
雪の御在所藤内沢めぐりの企画に参加しました。
itaさん友人夫妻も参加予定でしたが、骨折リバビリ中との事で別行動、スズハイメンバー3人での山行となりました。
コースは裏道から入り、αルンゼと藤内沢を経て、再度、裏道に戻るというものです。
自分のアイゼンですが、10本だと思い込んでいたものが、なんと8本。itaさんにはぜったい重荷になったはず。すみませんでした。
でも、「ロープ張るから大丈夫!やれるとこまでやってみようよ」と嬉しい言葉を頂き、安全に楽しくトライする事ができました。
藤内沢出合に有るいかにも「達人しか入ってはならぬ」的な看板。その場所に進めるのだと思うと、ワクワクしました。小さな徒渉をし、ゴロつく岩の間を縫って行きます。しっかりとした踏み跡も見当たらず、当然、トラバースです。また、急な斜面もあり、ロープにて確保を取りながら一人づつ慎重に登っていきます。
途中、単独の方に先を譲りつつも、最初の難関F1 30ⅿ氷瀑に到着します。
itaさんリード、フミさんビレイにて登っていきます。傾斜は緩め、私とふみふみさんの同時登攀で時間稼ぎます。
itaさんは、実際に登って手本を見せてくれます。さらに、理論的な部分でも説明がなされ、とっても勉強になりました。難しい事を簡単に説明するのは、きちんと解っていないとできない事。そして、実際に個人レッスンで、ダメ出しをしてくれます。
次の氷瀑F2 25m ロープ張って練習です。傾斜も随分ときつくなってきます。
バイルは力任せに打ち付けてはいけない等、実践をしていくなかで学びます。
アイゼンについても、前爪の4本でバランスを取るとの事です。低い場所では出来ても、高度が増すにつれ、心の迷いが如実に行動に現れます。ふみさんは、小柄ながらも、テクニックで踏破。自分は焦って案の定、宙ぶらりんになりました。アイゼンのせいにしたくはないけれど爪が効かない!
途中で撤退。下りはローダウン。ザイルは力を入れずに持ち、バランスを取りながら。いつぶりかしら?でも、itaさんを信じて、「えい!」やればできました。
ちらついていた雪がこの頃には、吹雪いています。ただ、待ちの時間は寒かったですが、やっている方は、集中している為か、以外に気になりませんでした。
更に上り詰め、F3 15Mに。しかし、先ほどよりレベルが高く、出だしの3Mがツララ状になってます。
ここは難しいとの事でitaさんリード、ふみふみさん続いて、私は巻き道より上がりました。
itaさん抜けた後ふみさんトライ。氷の柱が抜け落ちたりして、足の置き場に苦戦します。しかし、粘り強く諦めずにしっかり決めてきます。楽しそうでした。
岩場の上から見る景色は、御在所とは思えない(失礼)自分の知らない御在所でした。
山頂までは、樹氷の中を潜り、雪のトンネルを抜けていく様。吹雪いてる中、時折青空もみえました。
樹氷のトンネル
岩々したルンゼを上がって、前尾根終了点のP1に到着します。 藤内壁を一望出来るビューポイントを堪能、胸ラッセル?を交えながら裏道に抜けました。
昼はアゼリアにて休憩。温かいものをとりながら、まったりした時間を過ごせました。
さて、次は藤内沢の下り。しっかり雪が積もっていた為、シリセードにて激下りをしました。3人が連なって下る様は、雪の池でカヌーをしている感じで、とても面白かったです。危険な箇所はフォローしてもらいつつ行きます。近いのに、こんな魅力あふれる場所だったんですね。だんだんと黄昏時が近づき、この山行も終わりだと思うと、少し寂しい感じもしました。
藤内沢小屋に立ち寄ると、友人夫妻の姿が。特に奥さんの方は、「肋骨を骨折した」と笑って話される豪快で素敵な方でした。
また、戌年にふさわしく白と黒の2匹の犬が(藤内小屋の犬らしい)出迎えてくれ、とても癒されました。「今年もよろしく」と挨拶を交わし、最後はヘッテンにて下り、無事に下山。かなり充実した一日となりました。
企画して頂いたitaさん、一緒に参加して頂いたふみさんに感謝です。ありがとうございました。
記(toyo
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